平成20年7月4日
日本と海外の「移籍金」の違い
104-417 樋川 朋也
「移籍金」
「移籍金」とは、プロスポーツ選手が所属クラブとの契約期間中に所属クラブを変更(移籍)するにあたり、新しい移籍先から元の所属クラブに対して支払う金額のことである。選手が契約期間中に所属クラブを移籍するので、違約金と同じものである。なお、契約期間外の移籍や、戦力外通告された選手が移籍しても、移籍金は発生しない。特にサッカーでよく耳にする言葉である。日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)では、選手の保有権を完全に譲渡する際に年齢に応じて契約金に移籍係数の数字をかけた金額を移籍先チームから元所属クラブに対して支払うことになっている。海外リーグではこのような面倒な計算はない。選手個人にクラブが値段をつけ、交渉を行う。したがって、若くても才能豊かな選手が破格の移籍金で移籍することもあれば、絶対に移籍してほしくない選手には所属クラブが(移籍金200億など)法外な移籍金をかけることもある。
日本の「移籍金」
Jリーグ内では、「移籍金」は「移籍元クラブが放出した選手への補償金」という意味合いが強い。Jリーグ内での移籍は規約により契約満了後30ヶ月は移籍金が請求できる。そのためか、Jリーグに所属する選手は1年や2年などの短期契約が非常に多いといわれる。
海外の「移籍金」
海外では、「移籍金」は「選手とクラブの契約違約金」という意味合いが強い。海外への移籍の際、移籍金が必要なのは移籍元クラブとの契約期間中のみ。移籍元クラブとの契約が切れた状態だと移籍金無く移籍ができる。従って、有力選手は長期高額契約を結ぶことが多い。
参考URL
『WIKIPEDIA 移籍金』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%BB%E7%B1%8D%E9%87%91
『プロサッカー選手に関する契約・登録・移籍について』