平成20年5月23日
代理人業務
104-417 樋川朋也
代理人の仕事
代理人の仕事というと真っ先に思い浮かぶのが移籍交渉や契約更改交渉だろう。この二つは代理人の資格を持つ者でなければ請け負えない業務である。選手の要望だけでなく、選手のクラブへの貢献度を説得力のある資料を添えてクラブに伝えることが主である。しかし、それだけではない。
選手のために試合のDVDを編集したりする。そのDVDをいろいろなクラブに送りアピールすることによって、複数の契約交渉の場をつくってより良い条件と環境を契約する選手に提供することも代理人の仕事の一部である。
代理人にもいろいろなカラーがあり、移籍交渉と契約更改だけを請負い、他のことは選手の裁量に任せる人もいれば個人マネジメントまで請け負う人もいる。また、契約選手が怪我を負い長期間戦線離脱することになった時などは、通常メンタルトレーナーが請け負うメンタル的なケアを行うこともある。
このように代理人は決して華やかな仕事ではなく、足繁くサッカースタジアムなどの現場に足を運び人との繋がりを構築して仕事をし、選手は自分にあった代理人を決めている。
このような仕事で代理人は契約選手の年俸の5~10%(FIFAの規定で最大10%と決められている)を収入として得ている。
参考書籍
スタジオダンク(2006)『サッカーでメシが食えるか?』 ノースランド出版