平成20年4月25日

スポーツ代理人とは

104−417 樋川朋也

スポーツ代理人の仕事

プロスポーツという商売には、どうしてもファン、あるいは経営サイドからの誇張と感情が入り込む。高額所得者ほど格好の攻撃目標になる傾向がある。誰でも子供のころにスポーツぐらいやっているからだろう。あんな遊びごとで、どうして大金をもらえるんだという理屈だ。スポーツ代理人の仕事は、感情を排除し、顧客が正当な経済的評価を得られるようにすることである。

また、近年グローバル化する世界経済において、プロスポーツもグローバル化、ビッグビジネス化が進む中で商慣習の違いや、法律、条令の相違、契約内容の多様化、複雑化が進み、選手自身でこれらを管理、消化していくには相当のエネルギーと専門知識が必要とされる。だが、選手自身は本業に集中したいものである。そこで、そうした選手の移籍や、契約などの法的問題のサポート・バックアップを請け負うのも代理人のしごとである。

 

代理人の数

 現在、代理人ビジネスが最も進んでいるだろうアメリカでは、主なスポーツで、アメリカン・フットボールで約700人、バスケットボールで約200人、野球で190人、アイスホッケーに100人いると言われている。こうした代理人のほとんどは一競技を専門に仕事をしており、アメフトでは毎年336人の大学生選手のドラフトを巡って700人

が熾烈な競争を繰り広げている過密状況である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

ロン・サイモン(1998)『スポーツ代理人』 ベースボール・マガジン社