平成19年1月12日

天皇家の食卓

104−275 鈴木幹子

〜質素?それとも究極の贅沢?〜

 

昭和天皇の夕食として出された料理の例

 

・豚ロース肉香味焼き

・サンマの塩焼き

・ホウレンソウのおひたし

・かぼちゃと三井寺揚げ(がんもどき)の煮物

・雑汁(大根・人参・椎茸・長ネギ・鮭)

・麦入りご飯 (お米8割、麦2割)

・献上品として松茸や鰻(これらは稀)

 

天皇家の食卓とはいえ、並ぶのはごく普通の家庭料理。(※食器も普段は菊のご紋が入っていないごく一般的なものを使用)一般家庭と違うのはその家のお母さんが作るか、プロの料理人が作るかという事だけ。そして昭和天皇は好き嫌いせず、出されたものは何でも食べていた。とはいえ天皇も人の子なのでそりゃ好物もあるわけで…

⇒昭和天皇は京都からの献上品である鰻茶漬けが大好物だった。(だが献上品なので年に一、二回しか食べられなかった。天皇が言えば取り寄せる事は可能だったが、自分から言う事は無かった)

 

料理に使われる食材について

毎日の食事に使われる食材は、基本的に身近で採れたもの。昭和天皇の時代は成田にあった御料牧場で様々な農作物を育て、それを主に使用。(キャベツ、大根、なす、にんじん、しいたけ、ごぼう、白菜、豚肉、鶏肉、タマゴ、羊、etc…

残りは築地の市場から取り寄せて、全てを賄う形をとっていた。

 

 

参考

http://www.ntv.co.jp/sekaju/student/20060729.html

『昭和天皇と鰻茶漬』 谷部金次郎 文春文庫 2004