平成18年10月27日
姓について@
104−275 鈴木幹子
●天皇にも私ら庶民と同じく姓ってあるんですかー(゚∀゚)?
⇒ぶっちゃけ答えだけ言ってしまうと先週先生にフライング暴露された通り無いんですけど。それだけだと三行しかレジュメ埋まらないわけで。埋まらなければリアルタイムで『Dr.コトー診療所』(※現在の萌え)も見られないわけで。(※オタクにとってはそれは死活問題)
----------------------------------------------------------------------------
7世紀末頃(律令制の導入)〜明治まで
姓(せい) の意義
@姓(せい)は天皇から賜与されるもので、天皇・皇族は有しないもの
わが国においては、姓は、臣民たることの表象として、その奉仕や忠誠の度合いに応じて天皇から賜与されるものであった。
⇒従って、天皇・皇族は姓を有しない。
※姓は、公式の呼称とされ、戸籍への登録、公文書における表記等に用いられる。
A姓とウジ名とカバネの関係
支配層(貴族等)では、ウジ名とカバネをあわせたものが姓(せい)とされた。
【実例】
藤原朝臣不比等(ふじわらのあそんふひと)… 姓は「藤原朝臣」(藤原=ウジ名、朝臣=カバネ、不比等=実名)
源朝臣融(みなもとのあそんとおる)…姓(せい)は「源朝臣」(源=ウジ名、朝臣=カバネ、融=実名)
【ウジとウジ名】
ウジとは、古代において、祭祀・居住地・官職などによって結合した擬制的同族集団(祖先・血統を同じくすると信じる擬制的な血縁集団ともいわれる)。大和政権では官職・地位はウジによって世襲され、土地・人民はウジが領有。
ウジ名は、ウジに対して天皇が賜与。古代のウジ名は、地名(葛城、平群、蘇我など)や職掌名(中臣(神事)、大伴・物部(軍事))に由来。
【カバネ(姓(かばね) ・尸(かばね) )】
カバネは、ウジの職務や家柄などの公的な地位を示すものとして、ウジの首長(氏の上)に対し、天皇から賜与されたもの。5世紀末頃に成立し、7世紀末頃までには世襲されるようになったと見られる。
大化前代のカバネには、臣・連・君・別・直・ 造・首などがあり、ウジの出自・職業に基づいて賜与。
684年に天武天皇が、皇族を中心に新たな身分秩序を規定するため「八色の姓」として、真人・朝臣・宿禰・忌寸・道師・臣・連・稲置を定める。
B名字の発生と姓・時代が進むにつれ(遅くとも平安時代後期までには、公的な呼称とされた姓と)は別に私的な呼称の名字が発生。
明治以降についてはまた次回!
参考URL
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A7%93