平成19年11月16日
ライトノベル関連企業@〜ライトノベル製作会社〜
104-221 坂田 悠
通常、小説を書くという事は一人で行うものである。しかし、こうした考え方に相反するものとして、ライトノベル制作会社というものが存在する。このライトノベル制作会社というものは、複数人の作家が集まり、キャラクター設定や世界観などのプロットや実際の創作を分担するなど数人で協力して作品を作る会社である。
このライトノベル制作会社として、イメイジング・フォレストという会社が存在している。この会社は、小説の製作を、漫画家のようにアシスタントを使って効率的に行えないか、という考えによって2000年9月に創設された。
この会社では、創設者である榊一郎氏が原案を作ったり、ノベライズの仕事を出版社からもらってきてそれをスタッフに割り振って執筆する形になっている。また、この集団創作という手法はあくまでもスキルアップの為の過程の場所として位置づけており、ある程度の実力がついたら独立は自由となっている。
また、イメイジング・フォレストという集団名はあまり表には出されていない。これは、榊一郎氏本人の名前の方が通りがよかったり、所属しているスタッフの親などが、そこに所属しているスタッフが実際に活躍できているかどうかを判断する際にも、集団名よりも本人のペンネームの記載された刊行物の方が分かりやすいなど、イメイジング・フォレストという集団名を出すメリットがあまり無いためである。また、将来的に独立を目指すのであれば、集団名よりも個人の名前を売っていかなければ、いざ独立となった時に、知名度の低さから読者に手を取ってもらえないなどがあっては独立も困難になる。
参考文献
ライトノベル完全読本Vol.2 日経BPムック 2005年