平成19年11月9日
インターネットと作家
104-221 坂田 悠
現在、インターネット上では様々な作家や絵師が自分で書いた小説やイラストを自身のサイトで公開している。こうした人達は、「オンライン作家」や「ネット作家」などと呼ばれ、中には出版社からのスカウトを受けてプロになる人物もいる。
こうしたネット上の小説というのは、従来は電子掲示板や小説投稿サイトなどで発表されていた。しかし、利用にはほとんどの場合においてパソコンが必要であり、所有していない場合の投稿・閲覧の制限や、外出時での利用が難しいなど問題があった。こうした流れを受け、また携帯電話からのインターネット接続の普及によって、徐々にケータイでの利用が増えていき、ケータイ小説という新たなカテゴリが生まれた。
こうしたケータイ小説も含めたオンライン小説には、自身のサイトやブログで気軽に書ける、という点からも多数のアマチュア作家がこうしたオンライン小説を書いている。しかし、こうした手軽さから、語彙が乏しく、文章表現が稚拙な作品も少なからず存在している。また、ケータイ小説では、♪などの記号が多用されている作品もあり、日記やメールの文面に近いなどの批判も多い。
また、インターネットや携帯などの匿名性から、誹謗中傷や荒しなどといった、モラルの低い行動や、ネット上の基礎知識の低さなども問題となっている。
しかし、こうした問題もあるが、ケータイ小説の書籍化作品の中には100万部を超えるベストセラー作品となっているものも存在しており(例:美嘉『恋空』スターツ出版 2006年 上下巻合計140万部超)、ケータイ小説を対象にした本格的な賞として、日本ケータイ小説大賞が2006年より開催されている。
参考URL
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E4%BD%9C%E5%AE%B6
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A4%E5%B0%8F%E8%AA%AC