平成19年9月5日

ライトノベルとBL

                               104-221 坂田

 BLとはボーイズラブの略称であり、美形男性同士の恋愛を描いたものである。BL系小説はライトノベルと同様に、イラスト付きの文庫形式で発刊されている。しかし、BL系小説がライトノベルと呼べるかというと、確かにイラスト付の小説という点だけ見ればライトノベルと呼べるかもしれないが、ライトノベルのターゲット層である中高生層とはターゲット層が異なっている為、正確にはライトノベルの中には含まれないと言える。

 BLの原型が誕生したのは1970年、別冊少女コミックにて発表された『雪と星と天使と』という作品である。その後1980年代には専門誌として耽美要素の強い『JUNE』、ゲイ雑誌に近い『ALAN』の2誌が誕生し、更なる発展を遂げていった。

 その後1990年代に入ると、出版社のBL参入ラッシュが始まり、BL専門誌の創刊やレーベルの新設が相次いだ。

 200512月1日時点で、コミック、文庫を問わずBL雑誌・レーベルを発行する出版社の数はおよそ40社であい、様々な特色を持つ計100種以上の雑誌・レーベルが季刊、隔月刊、月刊等様々なタイプで発行されている。

 また、その人気は非常に高く、日経BP社『ライトノベル完全読本Vol.3』によると、少なくとも2005121日時点ではBL系ノベルの刊行点数はライトノベルよりも多いとの事である。

 こうしたBL人気を受けてネット通販大手であるAmazonなどでも04年3月にBLジャンルを設置し、コミック・アニメ・BLとして大きく取り上げており、売上の方も右肩上がりで伸びているとの事である。

 最近では一般の書店でも大きく取り扱っており、少女系レーベルの隣の棚などで棚を1列占有している様子などを普通に見かける。

 また、最近ではBLはライトノベル同様、様々なマルチメディア展開を果たしており、ゲーム(成年指定含)、ドラマCD、コミック、アニメなどでも見かけることが出来る。

 

参考文献

『ライトノベル完全読本Vol.3』 日経BP社 2005

『ライトノベル「超」入門』 新城カズマ ソフトバンク新書 2006

 

参考URL

http://kirakirarocks.blog77.fc2.com/blog-entry-87.html