平成19年5月18

ライトノベル化する児童文学A

                               104-221 坂田

2004

 まず、ライトノベル的な内容とイラストを用いた作品が本格的に出てくるのは2004年に入ってからの事です。この年にはフォア文庫にて『妖界ナビ・ルナ』シリーズを刊行し、同様にイラストにライトノベル系を用いた作品として『魔女探偵団』シリーズや『少女戦士シュリー』シリーズを刊行。他の出版社でも、ジャイブからカラフル文庫が2004年に創刊され、『IQ探偵ムー』シリーズや『帝都<少年少女>探偵団』シリーズが開始された。また、学研の『エンタティーン倶楽部』も開始されるなど、この時期を境にライトノベル系のイラストを用いた作品が一斉に市場に出回るようになりました。

 

2005

 2005年には児童文学作品で売れ筋のシリーズが一通り出揃い始め、ライトノベル化の流れはほぼ確立しました。最も積極的に動いていたフォア文庫は『妖界ナビ・ルナ』シリーズのヒットにより路線を拡大、ポプラ社では小学校中〜高学年を対象にした「Dreamスマッシュ!」レーベルを開始、そして青い鳥文庫では『黒魔女さんが通る!!』シリーズを刊行しヒットした事をきっかけに翌年の06年から積極的に変革を進めていきます。

 

 

参考URL

ゆーずー無碍たる日記 http://d.hatena.ne.jp/yuzumuge/20070401/