平成18年6月9日
ライトノベルにおけるイラストの変遷@
104-221
坂田 悠
ライトノベルにおけるイラストの変遷は、大きく2段階に分けることが出来る。
・「アニメ絵」+「非アニメ塗り」
・「アニメ絵」+「アニメ塗り」
の2種である。
今回は、「アニメ絵」+「非アニメ塗り」に関して重点的に調べた。
小説におけるアニメ絵の誕生
ライトノベルにおいて、最初に「アニメ絵」を用いた小説が発売されたのは、1,977年発刊の『クラッシャージョウ』である。
『クラッシャージョウ』を製作する際に、著者・高千穂遙が絵に対して造詣の深いこともあり、安彦良和に直接イラストを依頼した、というのが定説になっている。
その後、『ダーティペア』(イラスト・安彦良和)や『宇宙皇子』(イラスト・いのまたむつみ)などの「アニメ絵」を用いた作品が数多く出版され始める。しかし、この時点では、まだ油絵や水彩などの普通の絵画の技法を用いており、セル画の塗り方をしていない。つまり、「アニメ絵」+「非アニメ絵」の時代である。
参考文献
『ライトノベル「超」入門』 新城カズマ ソフトバンク新書 2006年
参考URL
http://www.asahi-net.or.jp/~sj2n-skrb/yas/novels/frame.htm