平成18年4月28日
ライトノベルの市場
104-221 坂田 悠
ライトノベル市場
ライトノベル市場全体で発行される年間冊数は、約1,500万部。ちなみに「電撃文庫」は新刊のみ、重版を除いて年間510万部を発行している。この業界では初版でも2〜3万部を刊行し、人気が出たら重版するというパターンが定番で、5万部売れたらスマッシュヒット、10万部売れたらビッグヒットと言われている。シリーズ化しているものの場合は総計で50万部、100万部で大ヒットと言われる。ちなみに「電撃文庫」発行の人気作品は3位「フォーチュン・クエスト」(深沢美潮著)、2位「ブギーポップは笑わない」(上遠野浩平著)、1位「キノの旅」(時雨沢恵一著)で、いずれもシリーズ合計200万部以上の売れ行きを記録している。
ライトノベルの価格
ライトノベルの購買層は中学生〜大学生をメインターゲットとしている。そのため、学生の財布事情などを加味して考えると、価格は500〜600円前後、高くても700円くらいという価格帯になる。そこから逆算すれば、ページ数は250〜350。多少分厚い物でも400ページ台が主である。なお、上記の電撃文庫人気作第1位のキノの旅はページ数200〜250ページ前後、価格は550円前後である。また、電撃文庫には定価が税別1190円、ページ数1,000ページを超える作品も存在している。
参考HP
http://www.shibukei.com/special/17/trackback.html
参考文献
『ライトノベル「超」入門』 新城カズマ ソフトバンク新書