資産除去債務@

 

1、資産除去債務とは?

 資産除去債務とは、固定資産の取得、建設、開発、通常の使用によって生じ、除却に関する法令または契約により要求される、法律上の義務およびそれに準ずるものをいう。

具体例:アスベストなど

 

2会計処理

除却に必要な費用を算定

固定資産の取得原価に加算

費用として配分

 

3、会計処理の理由

 法律上の義務に基づく場合など、資産除去債務に該当する場合には、除却に要する支払いが不可避的に生じることになるので、支払いが後日であっても、その金額を合理的に見積もることができる場合には、債務の全額を負債として計上する。

 固定資産の取得において付随的に生ずる除却費用を、取得原価に算入するということは、資産の投資に対する回収すべき金額を引き上げることなる。すなわち、資産の除却時に、不可避的に生ずる除却費用を付随費用と同様に取得原価に加算し、費用配分を行い、投資者にとって有用な情報を開示するためである。

 

4、引当金処理が否定された理由

 引当金処理では、資産の除却に対する費用を全体として把握することができず、負債計上額が不十分だからである。