疑うから裏切られる

 

 国士無双・韓信は漢の高祖・劉邦の三傑の一人であり、漢楚戦争において、漢の勝利に最大の貢献をした。しかし、皇帝になった劉邦は韓信の力を恐れ、権力を奪い、領地を召し上げた。それに不満を持った韓信は謀反を企てるが、事前に露見し処刑された。

 

源義経は兄・頼朝の命を受け平家討伐に尽力し、平家滅亡をまで追い込んだ。しかし、頼朝には認めてもらえなかった。論功行賞ではあまり褒美は貰えず、領地を一部没収されてしまった。それを受け、義経は頼朝の元を離れるが、頼朝はこれを裏切りとみなし、奥州へ逃げた義経を自刃に追い込んだ。

 

韓信も義経も、裏切り者として死んでいったが、それ以前に疑われていた。

 

最近、「障害者の犯罪が多い」、「外国人の犯罪が増えている」ということを聞く。統計を見れば間違いであることが分かる。ただ、それを見ない人が多すぎる。