地方が危ない

 

刑法犯認知件数の推移 (人口1000人あたり)

 

1970

1975

1980

1985

1990

1995

2000

2002

2005

全国

12.3

11.0

11.6

13.3

13.2

14.2

19.3

22.4

17.7

東京都

19.2

17.9

19.9

19.3

18.4

20.0

24.2

24.7

20.5

茨城県

8.3

9.3

8.5

11.2

9.7

11.7

17.5

22.6

17.4

栃木県

10.5

9.8

8.1

9.9

10.2

13.3

16.9

22.6

16.5

群馬県

10.9

9.2

9.7

10.2

9.6

10.9

14.2

19.6

17.5

埼玉県

11.1

10.5

9.7

10.5

15.2

18.0

22.6

25.4

22.2

千葉県

11.3

9.8

10.6

17.5

16.4

17.2

25.7

28.1

21.6

神奈川県

14.3

11.2

12.0

13.5

11.7

13.8

20.0

22.1

16.3

 

刑法犯の検挙率

 

2004

2005

全国

26.1

28.6

東京都

31.5

34.0

茨城県

29.9

30.5

栃木県

27.1

27.2

群馬県

33.0

31.2

埼玉県

19.8

17.9

千葉県

22.3

27.1

神奈川県

25.4

33.1

 

      罪種別検挙率

 

2004

2005

凶悪犯

60.7

65.3

殺人

94.6

96.6

強盗

50.3

54.6

放火

69.6

71.5

強姦

64.5

69.5

粗暴犯

53.7

59.7

傷害

63.8

67.6

傷害致死

93.8

95.2

窃盗犯

22.6

24.9

知能犯

36.6

39.1

風俗犯

49.2

53.1

強制わいせつ

39.8

43.4

公然わいせつ

69.8

71.9

その他の刑法犯

33.8

35.6

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、検挙率は、昭和期は60%前後で推移していたが、平成に入り急激に低下、平成13年には19.8%を記録した。

ただ、検挙人員はあまり上下していない。

 

地方の犯罪の増加

@       ベッドタウン化による人口増加

A       自動車の普及

B       高速・幹線道路の整備

C       県庁所在地から遠い

D       県境に近い

E       学校教育機関の市の周辺部への移転

F       大規模ショッピングセンター

 

検挙率の低下

 犯罪が発生する可能性の高い地域が新たに周辺地域に拡大したことは、事件発生時に、警察官がこれまでよりも遠方に出動しなければならない必要性を増大させるとともに、警察官による警戒対象の拡散を生じさせており、捜査員等の配置、運用に当たって重点を置くべき地域が拡大する結果をもたらしている。

 また、大量生産、大量流通の一般化により物的証拠による捜査が困難になっている。

 

 

参考文献

三浦展 (2004) 『ファスト風土化する日本』、 洋泉社

 

参考URL

総務省統計局 http://www.stat.go.jp/

警察庁 統計 http://www.npa.go.jp/toukei/index.htm