災害の後に                                                               

 

ハリケーン「カトリーナ」

20058月、米史上最大級のハリケーン「カトリーナ」がアメリカ南部を直撃した。ルイジアナ州ニューオリンズ市では、堤防が決壊し、市内の8割が冠水。メキシコ湾沿岸一帯で死者は約1200人に達した。

ニューオリンズ市内では避難命令があったものの、移動手段をもたない低所得者が取り残され、市内の食料品店などで略奪行為が続発した他、放火と見られる火災も起きた。避難者の移転作業が略奪等により妨げられた。市内では他にも強姦、救援車両・医薬品輸送車への狙撃なども行われ、市内は無法地帯と化した。そのため、州兵が現地に派遣され治安維持に当たり、被災者に銃を向けなければならない痛ましい事態となった。

特にイラク戦争があったために、被災地に軍を送って治安維持をすることができなかった。

 

太平洋戦争

 

関東大震災

 大正1291日午前1158分、関東地方南部をマグニチュード7.9の大地震が襲った。この地震の死者・行方不明者は約105,000人にのぼった。

 地震後、「朝鮮人が暴動を起こす」「朝鮮人が井戸に毒薬を投げ入れ、私達を皆殺しにしようとしている」といったデマが発生した。その結果、朝鮮人を捕まえて殺すという事態に陥った。このような犯行に及んだのは普通の市民がほとんどであった。

 

外国人労働者暴行流言

 1990年の秋頃から、埼玉県の一部で、数人の外国人労働者が女性を次々に襲って乱暴しているという内容のデマが発生した。

 実際にはこのような事実は無く、警察や役所が再三否定したにもかかわらず噂はひそかに広がっていった。なかには、携帯用の防犯ベルを新しく買い求める人や、外国人労働者に注意するようにという回覧板を回したり、歳末の防犯パトロールの日程を早めたりした自治会もあった。

 デマは草加市から、越谷、春日部など東部伊勢崎線沿いに広がっていった他、千葉県松戸市、東京都江戸川区、立川市、八王子市、栃木県真岡市などでまったくそっくりのデマが確認された。

 

参考文献

広井 脩 (2001) 『流言とデマの社会学』、 文春新書

岡崎博之 (2006) 『殺人心理学入門』、 宝島社

 

参考URL

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A

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