様々な実験・調査
不快感と攻撃性
図1‐1 年間の総暴力犯罪数に対する各月の割合(アンダーソン〔1998〕)
調査方法
アメリカ合衆国におけるさまざまな地域における犯罪統計をもとに、暴力犯罪の割合を月別に示した。
疑問
夏は人々が夜遅くまで町に出ているため、争いや犯罪に巻き込まれやすいのではないか。また外で飲酒する機会が多くなることも暴力事件を促す一員ではないだろうか。
図1‐2 作文の課題と水の嫌悪性が攻撃反応に与える影響(バーコビッツとハイマー〔1989〕)
調査方法
男子大学生が温水か冷水の入った容器に片手を浸しながら作文を書いた。その後、別の被験者が作文を評価した。
自己愛と攻撃性
図2 ナルシシズムと攻撃(ブッシュマンとボーイマイスター〔1998〕)
調査方法
被験者は自分が書いた作文を別の被験者によって批評され、その後、同じ相手と反応時間を競うゲームを行い、勝敗に応じて不快なノイズを互いに与え合った。
攻撃性と疾患
図3 死因と行動パターンの関係(ローゼンマン〔1976〕)
調査方法
サンフランシスコ近辺の10の企業に勤める39歳から59歳の健康な男性3,154名を対象に健康状態を追跡した。8年半が経った時点で調査対象者の140名が死亡していた。
一方、日常の行動パターンから対象者をタイプAとタイプBの性格に分けた。
タイプA→「強い競争心と達成動機」「時間的余裕のなさ」「攻撃的」などの特徴を示す人
タイプB→タイプAの反対の人々
参考文献
大渕憲一 (2000) 『攻撃と暴力』、 丸善ライブラリー