大阪・寝屋川小学校教師殺人事件

 2月、大阪府の寝屋川市立中央小学校で、同校の卒業生の少年(17歳)が教職員3人を次々に包丁で刺し、うち5年生の担任だった男性教諭(52)が死亡。女性教諭と女性栄養士が腹部に重傷を負った。

 

刑事施設・受刑者処遇法

 5月に成立した。これまで月1回が最低基準だった面会と手紙のやり取りを、面会は月2回、手紙は月4回を受刑者に保障し、模範囚には電話の使用や外出、外泊も認められた。また刑務作業の他に、再犯防止プログラムの受講が課せられた。

 

少女「首輪」監禁事件

 5月、インターネットで知り合った少女を都内の自宅などに3ヶ月以上も監禁していたとして警視庁は無職の男性(24)を逮捕した。自分のことを「ご主人様」と呼ばせ、首輪などで少女を室内につないだままにしていた。

 

性犯罪者出所情報の提供

 6月から、暴力的性犯罪の前歴者の出所情報を法務省から警察庁に伝える新制度がスタートした。対象は、13歳未満の児童に強姦、強盗強姦、強制わいせつ、わいせつ目的略取・誘拐の4種の暴力的な罪を犯した出所者。

 提供される情報は出所日と居住予定地など。この情報をもとに警察は可能な限り、前歴者の居住状況を把握し、転居した時は転居先も調べる。

 

広島小1女児殺害事件

 11月、広島市安芸区の小学校1年の女児(7)の遺体が、空き地にあった段ボール箱の中から見つかった。広島県警は殺人と死体遺棄の容疑で日系ペルー人の男性を逮捕した。男性はペルーの捜査当局から幼女暴行容疑で指名手配され、逃亡中だった。

 

栃木小1女児殺害

 12月、栃木県今市市の小学校1年の女児(7)の遺体が、茨城県常陸太田市の山林で見つかった。胸などに刺し傷があった。

 

参考文献

発行人 黒須 仁  編集人 福田和郎 (2006) 『朝日キーワード2006』、 朝日新聞社