板歴史
・スキーの歴史
文献として残されている最古のスキー記述はノルウェーの古文書に、西暦850年頃にノルウェー北部の戦争で、スキー部隊が配列されたと記録されています。その後もスキーはスポーツとしてだけではなく、戦争において雪を渡る手段の一つとして発達し、1710年に勃発したスカンジナビア戦争でも重要な戦闘道具でした。
スポーツに発展したのは18世紀中頃で、1814年にノルウェーで初のスキー競技会が開催され、その後、ノルウェー出身の探検家、フリチョフ・ナンセンがスキーを使ってのグリーンランド横断に成功しました。これにより、それまで北欧でしか知られていなかったスキーが、ヨーロッパ、そして全世界に広まるきっかけとなったのです。
・サーフィンの歴史
サーフィンはハワイやタヒチのポリネシア原住民の間で生まれました。ただ、古代サーフィンについてはあまりに古いため、今のところはっきりとはしていなく、西暦400年頃には原型のようなものが存在していたということです。ポリネシアの人々がカヌーで漁から帰ってくるときに必然的に波に乗っていたものが遊びとなり、さらにカヌーが小さくなってサーフボードの原型ができたと考えられています。1779年にキャプテンクックがハワイに辿り着き、波に乗るという行意を目撃した、という記録が残っています。しかし、サーフィンは宣教師たちによって宗教的な理由により廃止されてしまいました。
20世紀初めにハワイの人々が再びサーフィンを楽しむことになります。キリスト教は再びこれを辞めさせようとしますが、このときのカラカウア大王による民族文化を復興させようとする努力もあり、サーフィンは復活します。また近代サーフィンの歴史と切っても切り離せないのがハワイ出身のオリンピック水泳ゴールドメダリストでもあるデューク・カハナモクで、世界各地でサーフィンというスポーツを見せることでサーフィンの普及に努めました。1915年にオーストラリアのシドニーで行ったエキシビジョン以来、サーフィンはオーストラリアの国民的スポーツにもなり、近代サーフィンの歴史はこうして始まったのです。
・スケートボードの歴史
木の板の裏面に滑車をつけて舗装道路を遊んだのがスケボーの起源で、はっきりとした時代・発祥地は不明です。
スケートボードと言う名称で商品化されたのは、1970年頃のカリフォルニアで、エックスキャリバーという会社が当時流行していたローラースケートの車軸を改良し、体重移動で操縦できる専用の車軸を開発しました。サーフボードとローラースケートを合体させたスケートボードが誕生しました。