高術雪具
近年スノーボードにおけるそのプロダクトの進歩は著しいものがあります。今回は日々進歩するハイテクギアについて発表したいと思います。
1.ハイテクボード
昨季も斬新なテクノロジーが導入されたスノーボードが各ブランドから発表されました。中でも注目すべきものは、BURTON SNOWBOARDS, “DOMINANT SLICK” と HEAD SNOWBOARDS, “INTELLIGENCE” ではないかと思います。DOMINANT SLICKの特徴としてはバインディング間のエッヂを内側に入れたことです。このことによってレールやボックスといったジブ系トリックを行う際、余計な引っかかりを軽減してくれるという特徴をもっています。又、INTELLIGENCEはボードにコンピューターチップが内蔵され滑走時の振動を電気に変え、その電気で滑走時の状況にあったフレックスやトーションをコントロールするのです。つまり、スピードや雪質によってボードの性能も変わるというまさにハイテクボードなのです。
2.BOAシステム
2シーズン前に登場し、ブーツ業界において脚光をあびているBOAシステム。BOAシステムとは通常シューレース(靴紐)で結ぶところを一本のワイヤーで締めるという仕組みのことです。このBOAシステムはBOAという会社の技術で、K2、VANDS、DEELUXEなど、この技術を応用し各ブランドがブーツを出しています。このBOAシステムの利点は、ブーツの脱着が楽になったこととブーツを締め上げるときの指などの痛みを解消してくれたことです。
3.IN、UP、GO!
IN、UP、GO!とはFLOW社が出しているバインディングの合言葉です。通常のバインディングは二本のベルトでブーツをホールドするのですが、このFLOW社のバインディングは二本のベルトではなくカバーがバインディングに付いていて、そのカバーで足の甲一体を包み込むことによってホールドするものです。面で足をホールドするのでホールドしたときの足の痛みも無く、またそのホールド感も高いです。そして一番の利点は脱着が非常にスムーズであるということです。バインディングのハイバックを倒してブーツを入れ、ハイバックを起こす、この一連の動作を表した言葉が“IN UP GO!”なのです。
*参考図書 「SNOW boarder’s BIBLE 2004-05」
トランスワールドスノーボーディングジャパン 発行