ゴーグル

 

 

1.フレーム

  ゴーグルのフレームは、形状や柔らかさがメーカーや製品によって異なります。柔らかいフレームは顔にフィットし、転倒時に破損しにくいです。しかし、フレームだけが柔らかくレンズが硬いものは、転倒時レンズだけが破損してしまう恐れがあります。形状は自分の顔にフィットして隙間のないものがベストです。最近は、海外メーカーでも日本人向けに平たい形状のフレームを開発しています。いくら性能のいいゴーグルでも、つけたときに隙間が開いているようでは曇ってしまうのです。

 

2.レンズ

  レンズにとって曇るということは致命傷です。このことを防ぐために、シングルレンズに代わって、ダブルレンズ(レンズが二重になっている)やトリプルレンズ(レンズが三重になっている)というものが普及してきました。レンズを二重や三重にすることによって、内側と外側の気温差を減らし、結露を防ぐために開発されたのです。ただし、シングルレンズが全て曇りやすいわけでなく、シングルレンズにも曇りを防止する性能に優れたものもあります。

ダブルレンズ、トリプルレンズに見られる欠点は、視界に歪みが発生することです。シングルレンズには歪みは発生しませんが結露が発生しやすい事が欠点です。特に安いシングルレンズで曇り止め加工の施されている物には、一旦発生した結露がレンズ自体を凍らせてしまい、その結晶で見えなくなってしまう物もあります。上記のように、ダブルレンズ、シングルレンズの違いで全ての性能の良し悪しを決める事は難しくなっています。

 

3.UVカットレンズ

  目に有害な紫外線をカットするレンズです。人間の瞳孔は暗いところではよりよく見ようと開いてしまうため、濃い色のレンズを付けると瞳孔は開き、かけていない時より紫外線を大量に受けるということになってしまいます。なのでゴーグル選びで注意したいのが、レンズカラーがブラックに近いレンズで、UVカットがされていない物は選ばないことです。

 

紫外線がもたらす目への影響

  1. UV-A 400-320nm 多い 皮膚が黒くなる日焼け(サンタン)、皮膚の老化、白内障
  2. UV-B 320-280nm 少ない 皮膚が炎症を起こす日焼け(サンバーン)、皮膚がん、白内障、免疫力の低下
  3. UV-C 280-100nm 届かない 殺菌光線とも呼ばれています

快晴時は色の濃いレンズを使う事が多いと思いますが、このような場合は特にUVカット加工がされた物を選ぶべきです。

 

光線がもたらす目への影響

 

光線がもたらす目への影響

 

 

*補足

 光は電磁波の一種であり、その波長の違いによって電波(ラジオ波)、光、エックス線などと区別しています。我々の目に見える波長の部分を可視光線と呼んでいて、その波長はおおよそ380 nm780 nm(ナノメートル、1 nmは百万分の1 mm)です。また、380 nmより短い波長に紫外線、780 nmより長い波長に赤外線があり、太陽の光(白色光)はこれらの波長も含んでいますが、我々の目には見ることが出来ません。光が我々の目に届くと網膜で電気信号に変換され脳の視覚中枢で処理されて視覚として認識されます。波長の違いは、色の違いとして認識され、長い方から赤、橙、黄、緑、青、藍、菫(いわゆる虹の七色)に見えます。

紫外線障害:雪面の反射光による雪眼や、人工紫外線による電気性眼炎などがある。

白内障:目には光を集める水晶があり、これが濁っている状態のこと。

ブルーライト障害:強いブルーライトにさらされ、網膜に損傷を受け、視覚障害を起こす。

 

参考URL:

http://www.age.jp/~gfy/gogle.html

http://www.yamamoto-kogaku.co.jp/safety_new/pdf/data/p29-p35.pdf#search='繝悶Ν繝シ繝ゥ繧、繝磯囿螳ウ%20邏ォ螟也キ・逶ョ'