コア材

 

1.コア材

  コア材には、強度、軽さ、弾力性、振動を吸収する能力の減衰性などが要求される板の核となる部分で、各メーカー様々な素材を用いているなか、どの素材が最も優れているかというのは明確に示すことが不可能なのです。あるメーカーはウッドコアが一番優れていると言い、またハイテク素材が良いというメーカーもいるのです。その背景には各ブランド様々なテストを繰り返して出された結果の見解であり、どのコア素材が優れているかということを明確に指し示すことができないというのが実状なわけです。

 

2.コア材の種類

 @ウッドコア

  木材をコア材として用いる場合、ノーズやテール部分にプラスチックのスペーサーというものが使われることが多いのですが、板のフレックスがその継ぎ目の部分で不連続になりやすいため、これを防ぐため継ぎ目をぼかしたり、一体で作っているタイプもあります。また、滑走面に深い傷がついたり、エッジが外側に飛び出したりするダメージを受けてしまいやすく、そこから浸水し強度低下や剥離を起こすので保存が面倒です。

 

 Aハニカムコア

  最近使われることが多くなったハイテクコアの一つで、原料は薄いアルミ合金や樹脂などを用いています。蜂の巣状の壁を構成し隙間は空洞になり上下に板が接着されるという構造です。強度のわりには軽いものができますがその分コストは高くなってしまいます。ボードにおいて強度と軽さが特に要求されるノーズとテールに効果的に使われることが多く、ボード全体がハニカムコアという板はあまり存在していません。

 

*参考図書 「実用 スノーボードの科学 U 用具&ワクシング編」

       藤井徳明著 スノーボードニッポン編集部