繋具

 

バインディングとは板と足を繋ぐ道具のことで、足からの力をいかに確実に板に伝えられるかどうかはブーツとの相性で決まるのでバインディングとブーツの相性はとても重要なのです。

 

1.各部の名称とその機能

  @アンクルストラップ:足首をホールドするためのストラップ。

  Aトゥストラップ:つま先をホールドするためのストラップ。

  Bラチェット:ストラップを締め付けるためのバックルのこと。

  Cストラップアジャスター:ストラップの長さを調節するもの。

  Dハイバック:足首からふくらはぎに掛けてホールドする部分。

  Eハイバックローテーション:ハイバックの角度を調節するもの。ハイバックを板と平行にすることでバックサイドの十分な加重を可能にする。

  Fフォワードリーンアジャスター:ハイバックの角度を調整する部分。前傾にすることによりバックサイドターンがしやすくなるが疲れやすくなってしまう。

  Gヒールカップ:かかとをホールドする部分。

  Hヒールカップアジャスター:ブーツに合わせてヒールカップを調整する部分。

  Iトゥパッド:ブーツを装着したときにできるブーツのつま先の隙間を無くすためのもの。フロントサイドターン時に力が伝わりやすくなる。

  Jべ−スプレート:足を乗せる場所。素材、硬さは様々で、柔らかければ長時間のライディングでも疲れにくく、硬ければレスポンスが向上する。

  Kセンターディスク:バインディングをボードに固定したアングルを調整するためのもので、刻まれた角度は3°刻みとなっている。

 

2.ステップインバインディング

  通常のバインディングはアンクルストラップとトゥストラップの2本のストラップでブーツと板を繋いでいるのですが、ステップインとは2本のストラップで繋ぐのではなく、バインディングとブーツの裏側に付いている金具で脱着を行うもののことを言います。

  ステップインには大きく分けて二種類あります。BurtonやSwitchに代表される横止め式、それにK2の縦止め式です。楽に脱着が行え、エッジに対するレスポンスが優れていると言われているのですが、実際のところ、セットする際に金具が全く見えなかったり金具に雪が詰まってしまったりと、ステップインを使いこなせていないとその機能を十分に引き出せないのです。

 

 

*参考資料 「B SNOWBOARDING」 トランスワールドジャパン 発行

      「スノーボードギアカタログ 03−04」 山と渓谷社 発行