エッジ調整 〜ビベリング〜

 

1.ベースエッジビベリング

エッジの調整の中でも、ビベリングは滑走面側のエッジに回転しやすい角度を付けることです。角度は滑走面の形状やスノーボーダーの体格、技術、種目、コースコンディションなどによって異なり、スノーボードの性能を引き出すための重要な作業です

 

[フラットの場合]
ファイルのエッジ側にのせた手に均一に加重しながら少しずつ削ります。このときあまり加重させすぎると波を打ったり、思った以上にビベリングしてしまいます。

[コンベックスの場合]
この状態は、エッジがかかりにくい状態なのでファイルにビニールテープなどを巻いて削ります。

[コンケーブの場合]
この状態はエッジがかかりやすい状態です。

エッジの焼き取り
特に石の上などを滑ってエッジに焼きが入っていると、うまく削ることができません。ダイヤファイルを使って焼きを削り取ります。

 

フラットチェック
よく研いだスクレーパーを滑走面に当て、フラットチェックを行います。(図1参照)

 

ベースエッジを削る(図2参照)
ビベリングの方法は、滑走面を形状で(図1参照)若干異なります。

 


 

2.サイドエッジビベリング

サイドエッジビベリングはエッジに角度を付けることで、エッジグリップが増し、シャープな回転を得る為に行います。角度は、スノーボーダーの体格・技術・種目・コンディションなどによって異なります。大きな角度を付けると操作が難しくなるので、自分に合った最適な角度を付けなければなりません。

 


エッジの焼き取り
特に石の上などを滑ってエッジに焼きが入っていると、うまく削ることができません。ダイヤファイルを使って焼きを削り取ります。


サイドエッジを削る
ファイルガイドにファイル(中目又は細目)を固定して、サイドエッジを研摩します。(図3参照)
ファイルガイドがない場合は専用のエッジシャープナーで仕上げます。最初は何分割かにわけて短めのストロークで削り、徐々に長めのストロークで削ります。(図4参照)


バリを取り除く
ファイリングでできたバリをラストリムーバーで軽く撫でて落とします。競技者の場合はダイヤファイルでさらにエッジのバリを落とします。


ダリング
ノーズやテールのエッジが鋭く立ちすぎていると、スノーボードが雪面に引っかかって、思うようにターンできません。また、転倒したとき、自分のスノーボードで怪我をすることもあるので、ノーズとテールの部分のエッジをダリングします。図5の黒太部分のエッジが立っていると、ターン時にエッジが引っかかり、うまく曲がれないため、この部分をサンドペーパーで調整します。


 

*参考URL http://www.galliumwax.co.jp/snowboard/sb_solid.html