消費の効用効果
デモンストレーション効果
所得要因以外に、各個人の消費行動は、自分以外の他人の消費水準や消費様式の影響を受けても変わりうる。
都市化が進み、消費者が同質の生活をおくっている社会は、他者への見栄から、生活に格差のある社会では
上級者に対する模倣として消費活動が行われる。
依存効果
生産者サイドが広告などの手段を使ってから、消費者である個人の欲望を掻き立て、それにより消費者の
消費決意が支配される状態。
ヴェブレン効果
本来、価格が上昇すれば需要量は減少し、価格が下落すれば需要量は増大するはずのところ、一部商品では
価格が上昇すればその価値が増大すると他人が認識することを前提に見栄を張ったり、自分を誇示したりする
目的で、その購入量が増大し、逆に価格が下落すると購入量が減る現象
バンドワゴン効果
同じ財を消費する人が多ければ多いほど、また他人の消費量が多ければ多いほど、自分がその財を消費する
ことの効用が高まる。「バンドワゴン」とは行列の先頭の楽隊車のことであり、「バンドワゴンに乗る」とは、
時流に乗るとか、多勢に与するという意味である。
スノブ効果
バンドワゴン効果とは逆に、人と同じものは消費したくないという性向から生じる負の外部性であり、ヴェブレ
ン効果は、購入するものが高価であることが効用を高める。
参考文献・URL
吉川紀夫著『生活経済学の考え方―実感ある経済学への模索―』明星大学出版部2003年刊
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