悪徳商法 その2

 

点検商法

 水道、シロアリ、屋根、床下、布団など「無料で点検します」「点検が法律で義務付けられています」という触れ込み

でやってきて正規の点検だと見せかけ、偽って「このままだと危ない」など不安にさせる言葉を言い、浄水器、商品交換、

駆除作業の契約を取り付けます。

 

かたり商法

 電気会社、水道局、消防署などの職員であるかのように装い訪問し、不当に高額な電話機、浄水器、消火器などを売りつけます。

 

霊感商法

 すべての不幸は悪霊や先祖のたたりだといい、このままではもっと不幸になるなどと言い恐怖心を煽り、先祖供養・除霊

サービスを押し付けたり、印相が悪いと印鑑を売りつけたり、新興宗教や悪質な占い師が献金・祈祷代を請求したり、壷や

置物などを売りつけてきます。

 

パーティー商法

近所の主婦の自宅を会場に使い「○○さん家でホームパーティー(料理の講習会、お茶会など)をやるからいらして」などと

言って口コミで主婦を集めさせて、高額商品(鍋、下着、洗剤など)を販売します。主婦の見栄と集団心理を巧みについた商法です。

 

資格取得(士=さむらい)商法

 「就職、昇進に有利」「高収入を得られる」などと言って講座受講や、教材購入などを電話で勧誘します。

ひどいときには適当な民間資格を挙げて「○○士は将来国家資格になるので、今のうちにうちの講座を受けておけば無試験で

資格を得ることができます」などと言い、たいして得にもならない資格の教材を送りつけてきます。

 資格商法の場合、資料請求や講座受講のときの名簿が出回っており、類似業者から電話の勧誘がきたり、資格試験に落ちた

人へ「二回目は受験番号と名前を書くだけで合格できる制度がある」として、登録料を騙し取ったり、資格取得を途中であきらめ

た人に「資格が取れるまではやめることはできない」と契約継続を要求したりします。また、違う業者が「うちは資格が取れるまで面

倒を見るから」などと言って、電話をかけてきて新たな契約を強制をする場合もあります。その他にも、その名簿から名前を消すた

めに、と偽って、お金を取る業者もあり、これらの二次被害が問題になっています。

 

アルバイト商法

 新聞や広告折込などで求人広告を装って人を集め、応募してきた人に「仕事で使う」「働けばすぐに元は取れる」などと言って

商品(着物など)を売りつけたり、仕事を紹介する代わりの登録料、研修のための教材費を取ったりした挙句、十分な仕事を斡旋しません。

 

内職・モニター商法

 内職商法は、最近では、パソコンを利用したホームページ作成、データ入力、医療事務などの仕事を斡旋するという勧誘をし、

その内職に必要なものとして商品(パソコンなど)を購入させます。モニター商法では、商品を使用した結果に関するレポートを

提出したり、商品の宣伝ビラを配布することによって高額なモニター料や給料がもらえると勧誘し、高額な商品を購入させます。

双方ともほとんどの仕事は斡旋せずに連絡を絶ったり、モニター料を払わないまま計画倒産します。

 

アポイントメントセールス(呼び出し商法)

 電話やはがきで「あなたは○○に当選しました」と伝え、販売目的を隠したうえで、当選商品を渡すという名目で喫茶店や営業所

などに呼び出し、実際には別の商品などの勧誘を行います。高額なアクセサリ、サービス会員権、英会話教材などの契約が多いです。

 何時間も軟禁し、契約するまで帰さないため消費者があきらめて高額クレジット契約をするケースが多く見られます。被害者のうち

わけは二〇代の若者が多く、男性が半数を超え、学生の割合も多いといわれます。

 

ネガティブオプション(送りつけ商法)

 まったく身に覚えのない商品がいきなり送りつけられ、商品を返送するか、商品を買わないという通知をしない限りその商品を購入

したとみなされ、代金の請求が来ます。

 最初から申し込みをしていないので契約は成立していません。また、送りつけられた商品を勝手に使用したり、処分したりせずに保管し、

商品を受け取った日から14日経っても業者が引き取りにこない場合、もしくは業者に対して、商品の引取りを請求したにもかかわらず7日

経過しても業者が引き取りに来ない場合は、業者は返還請求権を失うので商品を自由にしてもかまいません。

 

基本中の基本−悪徳商法にかかったら

一人で悩まず、最寄の消費者生活センターに相談しましょう。