No.22

平成15年1121

黒沢友裕

 

音楽DVDについて

 

音楽DVDのタイプ

ミュージックビデオ集:プロモーションビデオとも呼ばれて、これまではCDの宣伝用映像という側面が強かったが、2000年以降はDVDシングルとして発売するなど、作品としてミュージックビデオを製作することが増えている。これは人気映画監督が、新たな映像表現の場としてミュージックビデオを手がけはじめたからである。

ライブを収録した作品:ファンの中でも限られた人が買うものであったが、映画DVDの人気によるホームシアターの普及で5.chのスピーカーで気軽にライブの臨場感を味わいたいという人が増えてきた。

アーティストの歴史がわかるドキュメンタリー作品:ビートルズなど、伝説のアーティストのドキュメンタリー映像は、アーティストの素顔に迫るので音楽をより深く楽しむことができる。保存版としての意味合いを強く持つ。

 

音楽DVDのパッケージ

トール:ビデオと同じ高さで長方形。厚さは1.cmPlayStation 2のソフトのパッケージと見た目はまったく同じ。

ジュエルCDと同じ形。表記をよく見ないとCDと間違ってしまうかもしれない。

音楽DVDのパッケージには2つの種類があり、アーティストによっても違うし、同じレコード会社の中でも統一はされていないのが現状である。ただし、映画DVDのパッケージはトールに統一されている。これはソニー・ピクチャーズが映画「チャーリーズ・エンジェル」をDVDで販売した際に、トールとジュエルの両方を店頭に並べたところ、トールが圧倒的に売れたからだという。ビデオと同じ高さなので、棚に揃えたときに見栄えが良かったからだろうか。音楽DVDとしては、CDに付属しているものを除いてはトールの方がわずかに数が上回っているようである。

 

 

 

参考文献

()著者名

刊年

書名

出版社

日経BP社編集部

200384日発行

日経エンタテインメント!20038月号 No.77

日経BP