No.14
平成15年7月18日
黒沢友裕
「J-POPマーケティング IT時代の音楽産業」の要約
第4章
卸売会社の大手、星光堂
もともと東京地区の卸売業者としてスタートした星光堂は、72年の関西への進出を皮切りに、全国にその地盤を拡大していった。特に80年代前半の不況の時期には、各地の地場の卸売業者が相次いで経営を縮小したが、同社は大型のスーパーストア、書店、家電店など、レコード業界の外からのレコード流通への参入の際に、レコード会社との間に立って商品の供給を行うことなどを通じて業容を拡大していった。
日本レコード販売網
星光堂に次ぐ規模の卸売会社としては、日本レコード販売網というところがある。この会社は88年、関東のラッキー商会と関西のグラモショップという2つの卸売業者が合併し、その折に主要なレコード会社が資本と人材を投入して、星光堂に対抗するレコード卸売会社の第2勢力として設立された。しかし取引高や傘下店の数においては第1位の星光堂との間にかなりの差がある。
ライラック
大阪を本拠地とするライラックというところも西日本を中心に多くの傘下店を持つ。これらの3社が現時点では日本のレコード産業における卸売業者の中核として機能している。
参考文献
(編)著者名 |
刊年 |
書名 |
出版社 |
岸本裕一 生明俊夫 |
2001年10月20日 初版発行 |
J―POPマーケティング IT時代の音楽産業 |
中央経済社 |