経営学 総論T

1. 講義概要

 本講義は「経営学とは何か」を理解することを目的としています。まず、経営学の研究対象や学問領域における位置付けなどについて概説し、その後、企業の 特徴や株式会社の仕組みなどについて学びます。さらに、様々な経営学の理論について、歴史的変遷を概観し、個々の特徴について検討します。

2.講義の特色

 1、2年生を対象にした、経営学の基礎を勉強する科目です。高校では、ほとんど企業経営についての勉強というのはしてこないと思いますので、この授業を 受講してもらって、「経営学とは何か」、「企業とはどのようなものか」を理解してもらいたいと思います。特に、「経営学総論I」では、経営学の流れを歴史 的に概観し、経営学の各理論が登場してきた歴史的背景を理解してもらいたいと思っています。

3.シラバス

 ・経営学と企業の特徴
 ・経営理論の歴史的変遷と発展
   テーラーと科学的管理法、
   フォーディズム、
   ファヨールと管理過程論、
   メイヨーと人間関係論、
   フォレット、   
   リッカート、
   アージリス、
   マズロー、
   マグレガー、 
   ハーズバーグ、
   バーナード革命、
   サイモンの意思決定論、   
   サイアート=マーチの理論、
   コンティンジェンシー理論、
   資源依存パースペクティ ブ 

4. 評価方法

 
マー クシート方式の試 験により評価します。(自筆のノートのみ持ち込み可)
 
5.教科書

 井原久光『テ キスト 経営学〔増補版〕−基礎から最新の理論まで−』ミネルヴァ書房、2000

6.参考文献

 講義の中で、適宜、紹介します。  


 経営学総論U

1. 講義概要

「経営学総論T」で取り上げた様々な経営理論を基礎にして発展してきた経営学の内容を組織形態や経営戦略、人的資源間理論、リーダーシップ論、マーケティ ング論などの側面から検討します。また、企業を取り巻く経営環境の変化二従う企業経営の新しい動きについて学びます。

2.講義の特色

「経営学総論U」では、経営組織論、経営戦略論、人的資源管理論、マーケティング論、企業と社会など、経営学の各分野の理論を紹介します。 また、ケーススタディを通じて、受講生自身が考え、理論を理解できるよう授業を進めていきます。 1年生後期には、経営学科に進むか経済学科に進むかの選択をする必要があります。そのためには、経営学がどのような学問であり、2年生以降で深く勉強する かどうかを決めるための情報が必要です。経営学総論T、Uでは、そのような学生さんたちのニーズに応えるべく、経営学の全体像をできるだけ詳しく紹介した いと考えています。

3.シラバス

 経営組織、経営戦略論、人的資源管理論(HRM)とリーダーシップ論、マーケティング論、日本的経営論、企業と社会

4.評価方法

 
経 営学総論Tと同一

5. 教科書

 
井 原久光『テ キスト 経営学〔増補版〕−基礎から最新の理論まで−』ミネルヴァ書房、2000

6.参考文献

 
講 義の中で、適宜、紹介します。

 企業論

1. 講義概要

 本講義では近代企業がどのような理由から登場し、どのような構造を持ちどのようなことを行い、そして誰のために存在するのかという ことを明らかにして いきます。また、企業倫理にかかわる問題やコーポレート・ガバナンス(企業統治)、社会的責任(CSR)など、企業 が直面する今日的な課題に着目し、検討していきます。

2.講義の特色

 1、2年生を対象にした、「企業とは何か」を勉強する科目です。近代的企業が生まれてきた経緯、株式会社の登場、企業の社会における役割、現代企業が抱 える問題などを新会社法の枠組みや日本的経営の特徴、CSR経営などについての説明を交えながらわかりやすく講義をすすめます。 1,2年生向けの経営学総論と同様に、学科選択や専攻選択の際に、ひとつの情報提供の場ともなるよう、授業では、経営学および企業という組織についての基 本的な理論や特徴についてわかりやすく説明します。

3.シラバス
 
 近代企業の登場、所有と経営の分離
 会社の種類と分類、新会社法
 株式会社の生成と発展
 コーポレート・ガバナンス、企業倫理
 新しい企業像

4. 評価方法

 
マー クシート方式の試 験により評価します。(自 筆のノート持込可)
 
5.教科書

 教科書は特に指定しません。講義に必要な資料は配布します。
 
6.参考文献

 三戸浩・池内秀己・勝部伸夫『企業論(新版補訂版)』 有斐閣 、2006
  ジョン・ミクルスウィイト、エイドリ アン・ウールドリッジ『株式会社』
 ランダムハウス講談社、2006  



 コーポレー ト・ガバナンス

1. 講義概要

 コーポレート・ガバナンスは企業経営を常時臨視しつつ、必要に応じて変革のための圧力をかける仕組みです。本講義では、企業不祥事の発祥を防ぐというリ ス ク・マネジメント的な側面を越えて、企業価値の向上と成長を実現するためのメカニズムとしてのコーポレート・ガバナンスの重要性について考察します。

2.講義の特色

 3,4年生対象の企業統治(コーポレート・ガバナンス)についての授業です。 近年、企業の不祥事が相次いで起こっています。その大きな原因の一つに、経営者の能力低下と暴走があるといわれています。 コーポレート・ガバナンスは、経営陣が暴走しないようにコントロールし、不祥事を起こさないよう、そして、ステイクホルダー(利害関係者)のために利益を もたらすよう、監視していくという消極的な姿勢にとどまらず、企業が業績を向上させ、さらなる成長を遂げて行くためのメカニズムということができます。
では、誰が経営陣の暴走を監視し、行動を改めさせるのか、それができるのはだれでしょうか。プレーヤーは、株主、(社外)取締役、監査役、従業員などが考 えられます。日本、アメリカ、ヨーロッパの国々は、それぞれ、これまでの歴史的経緯などを踏まえて、それぞれのコーポレート・ガバナンス体制を整えていま す。日本的経営の行き詰まりが唱えられているなか、日本企業がグローバル競争に打ち勝っていけるような競争力を有するためには、どのようなコーポレート・ ガバナンス体制が必要なのでしょうか。本授業では、戦略的な視点からコーポレート・ガバナンスを考えていきます。

3.シラバス

 
企 業の経営環境変化とコーポーレート・ガバナンス
  コーポーレート・ガバナンスの 国際比較
 コーポーレート・ガバナンス
改 革と株主行動主義
 企業倫理の確立とコンプライアンス・マネジメント
 新会社法とコーポーレート・ガバナンス
  戦略的コーポーレート・ガバナンス

4.評価方法

 学期末試験 70%
 授業参加度 30%

4.教科書

 教科書は特に指定しません。講義に必要な資料は配布します。

5.参考文献

  伊丹敬之・藤本隆宏他編『企業とガバナンス』有斐閣、2005
 田村達也
『コー ポレート・ガバナンス』
 


 外書講読T−7(英語)

1. 講義概
  楽しさや喜びを生み出す「フロー体験」を提唱した心理学者ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)に よる、組織における倫理的リーダーシップがうに出す価値をテーマとした文献を使用し、働く人々への配慮の重要性について考察します。
 優秀な人材の採用およびリテンションが企業の重要課題のひとつである今日、従業員が仕事の中に楽しさや成長感を感じることによって、生産性の向上、さら には業績の向上が達成できるとすると、倫理的リーダーシップは、経営戦略上、不可欠な存在となります。本講義では、経営戦略の視点kら、組織の倫理性や リーダーシップについて検討していきます。

2.シラバス

 自然に文献のコピーを配布し、割り当てを決めて訳してもらいます。また、フロー理論に関する欧文・和文の他の文献も紹介し、フロー理論を用いたさまざま な分野の研究についても学ぶ予定です。

3.評価方法  

 予習の取り組み具合や授業への参加度、レポートを総合的に勘案し、評価します。

4.教科書

 Csikszentmihalyi, Mihaly (2004) Good Business;Leader ship,Flow and the Making of Meaning, Penguin USA.