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2005年度 装備合宿 IN 荒船山

佐藤 紘子 ♦ 林 直史山崎 真也 ♦ 若松 奨太


装備合宿を終えて。  佐藤 紘子

 5月28、29日の土曜日・日曜日にかけて、私たちは装備合宿にいきました。今回私たちが宿泊したキャンプ場は、内山牧場オートキャンプ場で、登山した山は荒船山と一昨年の装備合宿と同じプランでした。
 天候もよく、予想していたより暖かかったので気持ちよく過ごすことができました。
 お昼すぎに着いた私たちは、まず班ごとに一年生に教えながらテントをたてました。そしてテントをたてた班から協力して、全体で使うスクリーンテントなどをたてました。しばらく休憩した後、各班で夕飯の準備を行いました。今晩のメニューは、ツーバーナーを使った「鮭のチャンチャン焼き」、BBQセットを使った「BBQ」、大ナベを使った「豚汁」、ダッチオーブンを使った「カボチャのハンバーグ詰め蒸し焼き」、コッヘルを使った「炊き込みご飯」ととても豪華です。途中一年生にはランタンの付け方の確認をしてもらい、辺りが暗くなる前に明かりがともりました。6時を過ぎた頃、すべての料理が完成しお酒を飲んで体を暖めながら夕食をいただきました。 翌日は朝早かったのにもかかわらず、皆ちゃんと予定時間には起床し、朝ごはんを作って食べました。片付けは朝方露がおちたため、全ての物が濡れていて大変でしたが、協力して終わらせました。
 さて、荒船山の登山ですが初級コース・中級コースの二手に分かれて登りました。初級コースはアップダウンがあり中級コースより少し長めで、中級コースは急な坂道がずっと続いています。頂上からの眺めは最高で、人気のある山である理由は頂上からの眺望にあると言えるでしょう。
 帰りの荒船の湯という温泉に入り、汗を流し大学に戻りました。帰ってから、テント干しをしたり、ブルーシートを洗ったり、片づけをし、これで装備合宿がすべて終了しました。
 新一年生は、この合宿で山野愛好会の雰囲気をつかみ、キャンプ用品の使い方を学び、これからの合宿に生かしていってくれることと思います。無事に終わり協力してくれた皆さんに感謝しています。ありがとうございました。

<荒船山>
 荒船山は、群馬、長野の県境にある死火山で、標高は1,422.5mです。荒船溶岩からなる長さ約2q、幅約400mの台地状の頂上は荒船山の特徴です。荒船の名前は『遠景が荒波に漂う一隻の船に見える』ことに由来します。船は、南端の経塚山が舳先、北側の高さ150mもの岸壁(艫岩)のある方が船尾です。荒船山は北側が直角に切り断っている特徴的な山容で、遠く離れた西の岐阜県境にある槍ケ岳や燕岳、常念岳等からも見ることができます。ちょうど浅間山から続く山と空の境界線を右にたどっていくと、急にカクンと稜線が切れ込んでいるところが荒船山です。また群馬県や埼玉県側からも同じように見えます。

装備合宿〜荒船山〜   林 直史

 一日目。最高の天気に恵まれスタートした装備合宿。朝部室に集まりみんなで準備をした。そしてそれぞれの車に乗り込みついに出発。途中で昼食をとりキャンプ場に向かった。キャンプ場までの山道はくねくねしていて急なカーブの連続で酔いそうになってしまった。キャンプ場に着くとまずテントをはった。テントをはるのは初めてで先輩方に教わりながらはった。はり終わったテントを見るとキャンプという感じが出てきた。そして夕食を作り始めた。僕達の班は豚汁を作った。途中入念にチェックを重ねいい味がでるまでがんばった。コトコトと煮込んだ。豚汁は煮込むほどおいしくなっていった。他の班の様子を見に行くと鮭のチャンチャン焼きやダッチオーブンを使った料理を作っていて少し驚いた。夕食は楽しかった。それぞれの班が作った料理をみんなで食べた。そんな感じで楽しい夕食も終わった。テントに入り仲間達と語り合った。色々な話をした。そして一日目が終わった。
 二日目。この日もいい天気でぼくは一番に目が覚めた。みんなで朝食を作った。
 みんなで作った朝食はとてもおいしかった。すべての片付けをすましいよいよ荒船山に向かった。荒船山に着くとみな士気が高まってきた。とにかくひたすら登った。ぼくは中級コースだったので道が急で疲労が足にきた。途中で休憩をとりながら頂上を目指した。仲間と助け合いながらがんばった。頂上に着くと一気に気が高ぶった。頂上からの景色は最高だった。仲間達と写真を撮ったりした。やはり頂上に着くと登っている時の大変さはすっかり忘れてしまっていた。そして下山した。下りは登りよりも足取りが軽くすぐ下に着いた気がした。車に乗り込み荒船山を後にした。途中温泉に寄り疲れをとった。露天風呂もあり疲れがとれた。そして大学に帰った。
 この装備合宿は想像以上に疲れたが楽しかった。テントのはり方から山の注意点まで様々なことを学んだ。これを今後の山野の活動に生かしていきたいと思う。

山の知識
 南北1.7km、東西400m、頂上部が平らの溶岩台地で、まさに荒海を進む船のような山容が目を引く。特に船尾にあたる北端のトモ岩は、高さ200mの断崖絶壁になっており、北アルプスの眺望がすばらしい。登山コースが整備され、初心者でも登れる。

装備合宿〜荒船山〜   山崎 真也

 5月28日(土)ついにこの日がやってきた。待ちに待った装備合宿の日だ。前の日、バイトが遅くまであり、ほとんど寝ていなかったが、そんなことは気にならないほど気持ちが高まっていた。この日のために、先輩方からいろいろなアドバイスをもらい、万全の準備でこの日を迎えた。朝11時に集合し、全員で協力し、車に荷物を積み込んで、出発した。
 キャンプ場に着くとすぐに、先輩方のご指導のもと、テントを張り始めた。テントを張ったのは初めてだったが、先輩方のわかりやすい説明で、すぐに張ることができた。テントを張り終えると、夕食を作り始めた。僕はBBQの班だったので、炭で火をおこした。まず、紙に火をつけ枝を燃やし、小さい炭から火をつけて、次に大きな炭に火を移していった。火がつくとすぐにBBQが始まった。鮭のチャンチャン焼きや、焼肉、豚汁、炊き込みごはんなど、キャンプ場で作ったと思えないほど、おいしくできた。たぶん、山の空気がご飯をさらにおいしくしたのだと思う。夜は友達とテントの中でいろいろな話をした、これからの大学生活、恋愛、山野の活動について…
 次の日、朝7時に起きて、朝ご飯を作り始めた。焼きそば、ラーメンなど朝から重いものだったが、お腹いっぱいになるまで食べた。朝食の後、テントを畳んだり、片付けをしたりした。それから、中級コースの山を登る班は車に乗り込み、初級コースの山を登る班は歩いて登山口まで行った。僕は中級コースだった。登山口に着くと、軽く準備運動し、山に登り始めた。中級コースは中級だけあって、流石に傾斜がキツく、朝ご飯を食べ過ぎた僕には辛かった。しかし、適度に休憩をいれつつ、いいペースで登ることができた。頂上に着くと、辛かった山道を忘れさせるくらいのキレイな景色が一面に広がっていた。本当に登ってよかったと思った。
 頂上で昼食をとった。僕は買ってきた蕎麦を食べた。今まで食べたどんな蕎麦よりもおいしく感じられた。
 全員で集合写真を撮り、下山した。降りるは流石に早く、登る時間の半分くらいで登山口に到着した。
そして、車に乗り込み温泉に行った。温泉はすばらしく、山での汗、疲れを洗い流すことができた。群馬に来て初めての温泉だったので、すごいいい思い出になった。次の日は筋肉痛になったが、一生の思い出になった。

〜山の知識〜
 姿とでもいうのか山容が特異で、一度見たら忘れられない山だ。とても山とは思えない南北に約1.5キロの平頂をもつ。北端はスパッと切れ落ちた艫(とも)岩とよばれる絶壁となり、南端に三角形の京(経、行をあてたものもある)塚山がある。その京塚山を頂上としている。全体は荒海に浮かぶ巨船のようだ。山名もそこからという説が一般的になっているらしい。6500万年前はなだらかなふっくらとしたアスピーデ火山だったらしい。その後、長い浸食をくりかえして今の形になったといわれ、極めて珍しいテーブル状の溶岩台地が平頂である。その溶岩台地にはカラマツ、マユミ、レンゲツツジ、サラサドウダン、ニシキウツギなどが混生し、林床はミヤコザサが多い草原状の台地である。佐久市と群馬県下仁田町の県境にあり、標高は1423mである。

装備合宿   若松 奨太

 僕たちが山野愛好会に入部して、装備合宿が初めての本格的なキャンプになりました。1日目、まずキャンプ場につき、テントの建て方を教わりました。眞田先輩は大変優しく、「全部自分たちで考えてやってみろ。」と言い、僕たちはかなり戸惑いはしましたがなんとか建てることができ、確かにそのほうが自分たちで考えてやるので覚えやすかったです。次に、ランタンのつけ方を教わりました。ポンピングは、実際やってみると想像以上に大変でしたが、その分灯りがついたときにはとても嬉しかったです。そして、食事作りに移りました。僕の班は米班だったので、米をとぎ、炊くだけなので簡単でしたが、その分焦がしたりしたら駄目だと、プレッシャーがありました。そのとき、注意が必要なのは米と心をかよわせることだと教わりました。僕にはまだ理解できず、修業が足りないと痛感させられました。他の班は鮭のチャンチャン焼き、BBQ、豚汁など、様々な料理を作り、すべての料理が出来上がったところで、みんなで食事をしました。屋外で食べるというスパイスも加わり、とてもおいしかったです。そして楽しい夜を過ごし、テントの中で就寝しました。寝袋の独特のにおいが心地よく感じ、ぐっすりと寝ることができました。
 2日目、ぐっすり寝すぎて僕らのテントに寝ていた3人は寝坊してしまいました。起きたら先輩方は洗い物をしたり、すでにせっせと働いていました。申し訳なく感じるとともに、朝食を食べ逃した事が悔やまれました。そしてキャンプ場を出発し、メインイベントの登山です。荒船山は初級コース、中級コースに分かれていて、僕は初級コースから登りました。初級もなかなかアップダウンが激しく、登山に慣れていない自分にとっては十分きつい道のりでした。しかし、頂上に着いたときの景色には本当に感動して、疲れも癒されるようでした。
 この合宿を通して、山に登ったときの達成感や野外での食事など、キャンプって楽しいと感じることができました。


管理者:川崎 祐
黒板