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秋合宿〜皇海山〜 眞田 啓
夏合宿に引き続き、今回もまたチーフリーダーである。今回は夏合宿の反省を生かして円滑に合宿を進めようと思っていたのであるが、なかなか上手くいかないものである。合宿の計画を練るのはやはり大変だと感じつつ、当日を迎えた。
前日までのすっきりしない天気とは打って変わって、合宿当日は晴天に恵まれた。今回登山することになる皇海山[すかいさん]は日本百名山である。しかし登山客はそれほど多くないという。その理由は登山口へのアプローチが大変であるからである。登山口まで続く林道は通過するのに1時間以上かかる。その上道がものすごく悪いのである。さらに、私の車はいわゆるシャコタン(車高が低い)林道を通過する際には下回りを打ちまくり、車は大分痛手を負ってしまった。まあ自分で立案した合宿だから仕方ないと思う。実際に登り始めると、沢沿いの道を歩いたり、沢を登ってみたりと、普段の合宿ではなかなか味わえない多様な風景を堪能することができた。普段の合宿と比較すれば高低はきつかったかもしれないが、事前に「今回の山は相当きついと思うので覚悟してきてください。」と何度もいったおかげか、メンバー全員ある程度の余裕を持って登ることができた。今後は少しずつでもいいから合宿で登る山のレベルをアップさせられればなと思う。沢沿いの道を歩き、何度か沢を渡り、原生林のような場所を歩き、尾根に出た。尾根に出でればいい景色のはずだと少し期待していたのだが、残念ながらあまり展望はよくなかった。「まだ頂上があるさ」と再びモチベーションを上げ歩き出した。スタートから2時間と少しで頂上に着いた。しかしそこは周りを木に囲まれていてあまり展望はよくなかった。まあ普段見ることができない景色がたくさん見られたからよしとしようと思いつつ昼食を食べ下山した。下山した後、私は再び林道と格闘し、誓った、「この車に乗っている限り二度とこの山にはこない。」と。しかし振り返ってみれば非常に登り甲斐のあるいい山であった。「もう一度登る機会があれば今度は違う車でこよう。」私はそう思いつつ皇海山をあとにした。
〈皇海山の植生について〉
深田久弥が選んだ日本100名山の1つである皇海山。標高は2144メートルで山頂まで森林限界を超えることはない。カラマツ、ダケカンバ、コメツガ、オオシラビソの原生林が広がる。
秋合宿〜皇海山〜 菅原 大
10月1,2日に皇海山へ合宿行ってきました。この山は登山時間が長いことや傾斜が急な箇所があること、そして合宿の集合時間がなかなか早いことといった不安要素を抱えたまま、合宿をむかえました。
一日目、集合時間には無事間に合い、他の皆も間に合い順調なスタートを切ることができたのですが、山に到着するまではそんなに順調と言えるものではありませんでした。それは、公道を抜け山道に入ってから登山口駐車場までの道があまりに悪いという問題が起こったためでした。ものすごくでこぼこな上に石がゴロゴロ転がっていて、さらに道の片側はすぐ崖となっているため慎重に進まざるを得ない状況でした。あれほど荒れていて車がかわいそうだと思わせる道に出会ったのは、正直初めてでした。他の登山客には車のタイヤがパンクしてしまった人もいるなか、私達は無事到着することができ本当に良かったと心から思いました。到着後まもなく登り始めたのですが、自分の抱えている不安とは予想を反してすんなりと登ることができました。途中、沢を渡ったり傾斜の少し急な所を登ったりしましたが、自分がこれまで登った山とはちょっと違い山に対する不安要素がなくなり、楽しく登ることができました。下山後は温泉に行き、キャンプ場へ向かいました。その夜は、皆で鍋をして食べながらお酒を飲みました。お酒に弱い自分ですが、盛り上がり楽しい夜を過ごせました。
二日目は吹割の滝を見に行き回りの遊歩道を歩いてきました。大きな岩が割れ滝となり、下から水しぶきをあげている様はすごく迫力がありました。天気にも恵まれ、遊歩道も歩いていて気持ちが良かったです。
今回の合宿は、最初不安な点がいくつかありましたが最終的にはすごく楽しめたので良かったなと思いました。チーフリーダーとサブリーダーがすごく頑張ってくれたおかげだと思います。ありがとうございました。
皇海山について
皇海山は標高2144mで名前の由来は昔遠くから眺めた形から、こうがいさん(こうがいとは、昔、髪をかきあげるのに使った道具)と呼ばれていましたが、そのコウガイが皇開と宛字され、やがて皇海となり皇はスメラとも読むことから皇海はスカイと呼ばれるようになったと伝えられています。
次にその山の植物についてである。標高1000mの山麓から不動沢の出会いの標高1600mまでは、ミズナラ林が広く見られます。かつては、ブナーイヌブナ群集が分布していたが現在はミズナラ林以外のところは人工のカラマツ林が多く、根利方面の林道伝いに極わずかにブナが生育している程度。また、岩稜地には、ヒメコマツ、ハリモミ、アカマツの林が残っています。標高1600m〜1800mの不動沢から皇海山の南面には、ミズナラ、ダケカンバを含むブナ林がありましたが、現在ではほとんど伐採され鋸山西面にわずかに残っている程度です。標高1800mから山頂まではコメツガ、ダケカンバの混じるシラビソ林となっており、その下の亜高木にはサビバナナカマドが生育しています。
動物については山頂部では、キクイタダキ、ホシガラス、カヤクグリ、ルリビタキ、メボソムシクイ、ジュウイチ、コマドリなどの鳥類がいます。また、ニホンジカの生息数が極めて多く、ニホンカモシカも増加傾向にあります。
日光白根合宿 高橋 敦
最近は山らしい山に登っておらず、これではいかんと言うことで同時多発ハード合宿を敢行した今年の秋合宿。ある程度の標高と、景観もいいということで迷わずこの日光白根に決定した。前日の白根山における天気は雨、と出だしから挫けるような予報に登頂は不可能かといじけていたが、ふもとに到着してみると何とか登れそうだ、これは私、高橋の普段の行いが良いからだと神様と自分に感謝しつつ、ロープウェイで楽々標高2000mまで登る。登山道は適度に傾斜があり、紅葉も楽しめるような塩梅だったので、とても楽しく歩けた。すぐに体が暖まってきたのでハーパンにタンクトップという格好で歩いていたら、登山中のおじさんおばさんに冷やかされつつさくさく登る。雑木林のようなところを抜けると砂利を敷き詰めたような傾斜が。ここでドリフトしたらさぞかし面白いんだろうな、今度試してみたいと思った。どうやって車を持ってこればいいんだろう。まぁダウンヒルはキヨに任せるとしよう。ここら辺から風、雨が強くなり始め、防寒着を装着。雨が降るのは想定内だったので、皆さん雨対策はばっちりで安心していたが、山頂付近の寒さに対する考えは甘かったと下山後に反省した。砂利道を抜けると山頂までわずか、だが行く手にはでかい岩がごろごろ。よじ登るようにして進む。その間、右手方向に五色沼が。深い緑の、長年かけて創られたであろうその沼は山頂付近からでも抜群に存在感をアピールしていた。五色沼以外にも富士山ほか、山々が雄大さをアピールしていた。アピールはしていたのだが、少なくとも私、高橋の心には届かなかった。あまりに寒い!天気予報が正しければ山頂は零度。加えて立っていられない程の強風。私、ハーパン。計画では山頂で上半身の筋肉(50%)脂肪(50%)の造形美を一般開放(最大1分)し、記念撮影のはずだったがそんな余裕はあるはずもなく、無念の断念。在学中にもう一度登る機会があれば今度は成功させるよ、と下山後の温泉で誓う。しょぼかったなぁ、あの温泉。極寒の環境の中、紀子さんは薄着。下山後聞いてみればバックにもっと防寒着は持っていたという。なぜ着なかったのか。めんどくさかったらしい。ねぇさん、あんたぁ最高だよ!山頂から早々に退却すると、あとはふもとまであっという間だった。ロープウェイを降りる前に休憩所で一休み。気付けば山は快晴で、下から望む白根山はまたすばらしかった。ついさっき登ってきたばかりだからなおさら愛着がわく。おそらく楽をしようと登る山ではこの感激は味わえないだろう。登山は、山野はこうであるべきだと私、高橋は感じた。
今回は私、高橋がチーフで、一番後ろから主に紀子さんをパッシングしながら登ったが(キヨはサブリーなので先頭を歩くが、途中から失念、爆走し森の中へ帰って行った)、前がつかえる事無くいいテンポで行程を進めたのでありがたかった。岡田さんはあまりに細いので登りきれるのか不安はあったがそんな様子は無く、安心。三浦さんは今回が最後の合宿なので無事登頂できて何よりです。本多さんは家が遠いのに五時半集合という強行スケジュールに付合って頂きありがこうございます。朋恵さん、二日目のスケジュールにアドバイスありがとう。キヨにはチーフの仕事をかなりやって盛、サンキュー!川崎君、いろは坂はちゃんと飛んでください。タイムが縮まりません。
なにはともあれ無事に生還できたことに感謝感激のMy合宿でした。
<日光白根>標高2577.6m。関東以北で最も高い山。
<五色沼>1888年7月15日、磐梯山北側にあった小磐梯山が小規模な水蒸気爆発によって数百の沼が出来た。大きいものには、秋元湖、小野川湖、桧原湖がある。それらに挟まれた、桧原湖の南東にある数十の湖沼群・地域が五色沼と呼ばれる。流入している火山性の水質の影響や、植物・藻などにより、湖沼群は緑、赤、青などの様々な色合いを見せることが名称の由来である。一部の沼は強酸性であり注意が必要。
日光白根合宿 岡田 美香紗
10月の15、16日に日光白根山に行きました。集合は午前5時半。眠い目をこすりながらの出発でした。雨が降ったりやんだりの天気で登山できるかどうかが気になりましたが、登り始めるころには小雨がぱらつく程度でした。
登山道まではロープウェーを利用して登りました。霧のために視界は少し悪かったのですが、山は紅葉が始まっているようでした。赤・黄・緑の色合いがとてもきれいでした。
登り始めのころは樹木が雨を防いでくれたため、ほとんど濡れることもなく、登っていて暑いくらいでした。しかし、背の低い植物と岩と砂利道ばかりの頂上付近では、非常に過酷な天候でした。すっ飛ばされるのではないかと思うほどの風が吹き、顔に当たると痛いくらいの強い雨が降り注いでいるのでした…。そしてとにかく寒い!いつもの合宿であれば頂上で昼食なのですが、もうそれどころではありませんでした。濡れた地面で何度か滑って転びそうになりながらも、さっさと退散しました。
その後入った温泉で、私は解凍される冷凍食品の気持ちを味わいました。
この日の夕食はシチューでした。キャンプ場の気温も低く、水が冷たいので準備も後片付けも大変でした。薄暗いバンガローの中での食事でしたが、和やかな雰囲気で、温かなシチューはとてもおいしく感じられました。
なお、この日の就寝予定時刻は午前4時だったようですが、全員が11時ごろに力尽きました。私は朝早かったのと、前日の夜にあまり寝ていなかったためか、ぐっすり眠ることができました。
2日目は華厳の滝を見て、いろは坂を通って帰ってきました。本当に美しい景色で、紅葉を楽しみながら帰ってきました。
帰る途中でちょっとしたトラブル(?)があったものの、無事に帰ることが出来ました。少し疲れたものの、とても楽しい合宿でした。
<日光白根山の植物>
日光白根山の植物は200種類以上と言われています。
白根山の名前を冠した植物にはシラネアオイやシラネアザミなどがあります。
弥陀が池や五色沼周辺には6月〜8月にかけてつぎつぎと花が開花して訪れる人々の目を楽しませてくれます。
秋合宿in谷川岳 渡部 ちひろ
谷川岳の登山コースとしては水上町山岳ガイド協会によると8つの登山ルートがある。初級者向けの天神尾根コース、一の倉トレッキングコースや中級者向けの蓬峠コース、いわお新道コース、保登野沢コース、健脚向けの西黒尾根コース、厳剛新道コース、蓬峠土樽下山コースがある。今回私たちが登ったコースは天神尾根コースである。このコースはロープウェイを使い天神平(1500m)まで行き、そこから木道を抜け、熊沢穴非難小屋に向けて歩く。途中はブナ林の中を歩いていく。小屋を抜けると急斜面があり、数ヶ所のガレ場がある。途中には、「天狗の溜まり場」「天神ざんげ岩」などの腰掛岩の小突起が多い。しばらくすると、肩の広場へと進み、肩の小屋を経て山頂(トマの耳)に着く。全行程4時間50分のコースである。
10月22日土曜日今回で2回目になるチーフリーダーとして谷川岳に行くことにした。男6人、女1人の合宿。4年生2人にとっては最後の合宿だった。今年の春と夏の合宿は雨で両方とも途中で引き返してきた。そのため今回はどうしても山頂まで登りたいと思っていた。自分の日ごろの行いを信じていたが、、、、、、朝から微妙な天気で谷川岳に近づくにつれてどんどん天気は悪化。。予定よりすこし遅い10時半頃ロープウェイに乗り登山開始!!見えるのは霧のみ。。危険な感じが少し漂う中、行ってみることにした。岩場が多く地面がぬれてるため慎重に登っていった。雨も降ったりやんだり。霧で視界は悪く、休憩で止まると寒かった。そのためあまり止らず突進。一年生3人に混ざり三年生のk西君はテンションが高かった。さすが「お若く」見えるだけのことがある。。オキの耳に到着!この先に谷川岳の山頂のトマの耳があるが雨が降っているし、霧で道が見えない状態であった。「山頂いく道はどこだよ。」と話しているといきなり山頂までの尾根沿い道だけが突如霧が晴れ出現!!しかも10秒くらいの短い時間であった。うそっぽいようだが本当である。これでなぜかテンションあがり雨とかは気にせず(?)山頂に行くことにした。この調子で山頂では雨がやみ霧が晴れ景色が一望!という期待は裏切られ、山頂で雨はひどくなり寒い寒い。とりあえず写真を撮っておりることにした。山頂滞在時間わずか5分程度。。少しおりたところで昼食を取ることにした。A先輩はカップラーメンを持ってきていた。この寒さで温かいものなんてうらやましいと思っていたら、「あっ、箸がない。」まさかの事態である。しかしそこはさすが四年生ともなれば即座に代用品。ペットボトルを箸代わり!皆さんも箸がなかったらぜひお試しあれ☆食べているとまた雨が降り出し、下りることにした。足場が悪いのに雨で滑って最悪の状態であった。G先輩は私が下りるのを助けてくれた。普段こういうことをしない先輩だけに助けてもらうと感動が大きいものだ。こんな先輩の助けも今回で最後だと思うと(泣)。下りは1時間ちょっとで下りてきた。いつもながら山野のメンバーは早い。下りてから冷えた体を温めに温泉へ向かった。湯テルメ谷川は登山客や観光客でありえないくらい混んでいた。その後、沼田の星の降る森キャンプ場へ向かった。夜ご飯はキムチ鍋だった。G先輩とK西くんにより1sのキムチは無くなった。。被害をこうむったのは言うまでも無く一年生であった。こうして夜は更けていった。
23日天気は快晴。これなら今日登ったほうがよかったかな。と思っていたら、キャンプ場の人に「昨日の夜谷川岳雪降ったんだよ。」といわれ「んっ!?雪??」ありえない。。山のほうを見たらきれいに雪化粧していた。どおりであんなに寒かったわけだ。一日早かったらまた登れなかったと思うと私の日ごろの行いはよかったのかな。。
3年生最後の登山 河西 範幸
無事に下山出来た時には不思議な安堵感と多大な達成感を感じた。というのは今回の合宿を一言で言い表すならば「谷川岳は壮絶だった」。これが自分の正直な感想だったからだ。
出発は朝7時前。高崎でさえ肌寒く、谷川岳はいったいどれほど寒いのかと心配になったのを覚えている。車に揺られること3時間、谷川岳登山の入り口、谷川岳ロープーウェイ土合口に到着した。久しぶりの百名山登山に少し緊張した。その時天気は曇っていたが、紅葉で色づき始めた木々と谷川岳の壮大さに胸を打たれた。それからロープーウェイに乗り込んだ。小さな頃の遠足気分を思い出し、しばし和やかな気分になった。しかしロープーウェイは突然真っ白なガスの中に飛び込んだのだ。山にかかる雲の中に入ったからだ。降りたときに掲示板をみると視界10メートルと書いてあった。これまで多くの山に登ってきたがこんなに視界が悪かったのは初めてだったので少しテンションが下がった。だが、あまりの濃霧さにみんなで笑い、逆にテンションが上がっていった。濃霧の中写真を撮って出発した。
自分達は視界が悪い中山頂に向けて進んだ。視界は悪かったがペースは上々で和やかなムードで登って行った。ちょうど3分の2位まで来た所だろうか。それまで天気は悪かったなりに雨は降らなかったのだが、弱いながら雨が降り出した。途中おばちゃんに「あと30分だよ」と言われたが、30分ではぜんぜん着かなかった。それからは気力、根性で登った。谷川岳はトマの耳とオキの耳からなる双耳峰であるが、自分達はどうせ来たんだからということで両方の耳を制覇した。視界が悪く景色は見れなかったが、大きな達成感を感じた。とりあえず寒かった。下山し土合口から雲がかかって雨の降る谷川岳を眺めた時、安堵感を感じ「やってやったぜ‥」とかなり嬉しかった。谷川岳‥知らない者には岩登りの厳しい、遭難事故の多い山というイメージがある。今回雨は降っていたが比較的登りやすいコースや道が整備されていてそのイメージは変わった。楽な山ではないが、とても達成感を感じることができる良い山だ。
翌朝はかなり冷え込んだ。寝袋の中でさえありえない寒さに起こされた。つくづくキャンプ場でストーブを借りといてよかったと思った。谷川岳を眺めるとなんと真っ白だった。「昨日寒かったもんなぁ‥。」1日遅ければ登れなかっ ただろう。雨こそ降っていたが、谷川岳に登ることができてラッキーだった。
4年生の後藤先輩、秋田先輩とは最後に合宿が一緒になれてよかったです。それとチーフリーダーありがとう!
以下では谷川岳の知識について紹介します。谷川岳は標高1977m。北に一ノ倉沢岳、茂倉岳、武能岳をなし、西にオジカ沢の頭、万太郎山、仙の倉山、平標山とともに谷川連峰を形成する、わが国屈指の“良き山”です。谷川岳は日本三大岩場として世界的に有名で、死亡者が世界一の山岳としても知られています。そのため雪のこの時期に行くことは死にに行くようなものだと錯覚する人は多い。しかしながらロープウエイを使った天神尾根コースは一般ルートで、装備さえしっかりしていれば特別な技量を必要とせずに山頂に立つことができます。
谷川岳合宿 後藤 佑太
・谷川岳登頂
早朝6:30に集合し、天候に一抹の不安を抱きながら、群馬の名峰「谷川岳」へ向かった。ロープウェーにて登山口までいき、濃い霧の中登山を開始した。登山道の中盤までは比較的平坦な道が続き、天候も安定していたこともあって何の苦もなかった。しかし中盤を過ぎた辺りから、登山道も急になり、岩場を歩くようになってきた。晴れていれば登りやすいだろうに…何度そう思ったことか。濡れた岩場はとにかく滑った。綺麗なはずの紅葉はほとんど見ることができずに、ただただ目の前の岩場に集中して前へ進んだ。W部は膝を痛めているにも関らず、元気にトコトコと登っていた。山頂に着くと雨が激しく降り出したため、感動に浸る間もなくK西を先頭にさっさと下山することになった。滑りやすい道に時々足を取られつつも、みんな元気に下山を完了することができた。山頂からの眺めは良くなかったが、ロープウェーから見える紅葉は季節の移り変わりを感じさせてくれた。
・星の降る森キャンプ場
時間通りにキャンプ場に到着し、夕飯の準備を始めた。この日のメニューは具沢山のキムチ鍋であった。しかし少々具沢山すぎたせいか、T内とT柳はキムチ地獄に陥ることになってしまった…ご愁傷様。その後は、O森の騒ぎ声を聞きながら眠りに入った。次の日起きて谷川岳を見ると、なんと!降雪の形跡が…。その光景を見ると、昨晩からの寒さを容易に理解することができた。
・諏訪峡
水上町役場付近にある渓谷である。谷川から流れ出る川は綺麗な青色で、周りの紅葉と合わさって、非常に趣のある情景であった。A田は川で行われていたラフティングに参加したいとしきりに言っていた。きっと可愛い子がいたからに違いない。
そんなこんなで合宿は終わった。僕にとっては、大学生活最後の合宿となった。最後に名峰である谷川岳を登頂することができて大満足である。これまで身につけた知識や経験を卒業してからも活かせていければと思う。
=谷川岳に咲くミゾソバ=
ミゾソバは日本全国の小川や沼沢地、湖岸などに生育する一年生草本。花は8月から10月にかけて咲き、中心部は色が薄く、花弁の先端は淡い紅色。花の色や濃さには様々な物があり、ほとんど白色に見える物から全体が淡紅色の物まである。やや富栄養な水質の場所に生育している。
秋合宿 北軽井沢〜天丸山〜 渡邉 美沙子
私が今回の合宿のチーフリに決まったのは今年の春でした。旅行が大好きな私は、この合宿の計画に特別な思いを込めていました。一年生の頃、必ず一人一回はチーフリを任せられると聞いていたからです。自分の合宿は一体どこに行こうかと、その頃から考えていました。そして、絶対自分で車を出すのだと決めていました。しかし、時間だけが過ぎ結局車を持つことはありませんでした。
私が自分の合宿の計画を立てる時、理想としていた合宿が二つあります。一つ目は一年生の夏に行った富士山合宿。二つ目は秋に行った那須合宿です。自分の合宿は、この二つの合宿を足したようなものにしたいと考えていました。
まず目的地を決めます。今まで山野ではいろいろなところへ行きました。しかし、一泊となると行ける場所も限られてきます。しかし、私はどうしても一度も訪れたことのない場所へ行きたいと考えていました。一度行ったところへ甘んじていたくなかったからです。
そうして結果、北軽井沢に決めました。片道二時間以内で行け、観光場所も多くあり、そして、とてもいい宿泊地が見つかったからです。那須合宿の宿泊所はとてもステキな場所でした。それを理想に、この合宿も宿泊場所で選んだと言ってもいいほどです。しかし、宿泊所がリッチだからと言って、費用を多く集めるのは違うと考え、本来の山野の“安さ”も追求していきました。私は余分な予算は一切集めず、ギリギリの費用のみでやりくりするようにしました。余れば返金すれば済むことなのですが、「自分で決めた予算内に全て収める」というプレッシャーを与えるためです。そうして、結果予算内で収めることができました。
目的地が決まり、次は車だしを決めなくてはいけません。しかし、これも一筋縄ではいかず、なかなか決まりませんでした。チーフリが車を持っていないということは山野の中ではかなりの痛手です。いろいろな人に頼んでも断られ続け、やっと二台確保できた時点で、この合宿は超少人数制で行こうと考えていました。しかし、あれよあれよと言ううちに、予定していた6人が最終的に11人になってしまいました。私はこの人数を上手くまとめていけるのか不安でした。しかし、メンバーは三年女子が8人、一年男子が3人という、とても珍しいメンバー構成になったので、プレゼントを開けるような新鮮さがありました。特に一年生とはほとんど話したことがなかったのでこの機会に話せたら良いと考えていました。
詳しい合宿中の内容はきっとあやっぺが書いてくれていると思うので、そちらを読んでください。とにかくお役目達成で、今はすっきりです。
北軽井沢
二度上峠 このコースは紅葉が美しいところ。落葉する葉が空高く飛び散ることが多く、空からカラマツのダイヤモンドダストがキラキラと降り注ぐ中で車を走らせることができる。
白糸の滝 浅間山の地下水を水源とした岩の間からしみでる数百の水の帯。高さ3m、幅70mにわたって、岩肌から糸のように細い滝が湧き出している。遊歩道も整備されていて、手軽に自然を満喫できる。
秋合宿 〜北軽井沢、紅葉前線を目指して〜 真下 絢子
今回の合宿の一番の目玉は、やっぱりなんといっても☆キラキラ☆の紅葉を思う存分堪能できたことです。チーフリのMさっちは、計画の段階から、当日の行動までしっかりとリードしてくれて、とても充実した楽しい合宿になりました。ありがとうございます。
当日は9時集合だったので、ゆっくりできる、と甘く考えていたら案の定、遅刻してしまい、しかも間違えてサイズの小さい靴を履いてきてしまい、先が思いやられるスタートでした。しかし今回の目標『1年生と仲良くなろう!』達成のために、テンションを上げて、私たち3年女子は一丸となって頑張り抜きました。
まず目標達成のために、いつも一緒のZっこけ3人組みをそれぞれ別々の車に乗せ、休憩ポイントごとに車を変えて、3年生といっぱい話してもらえるようにしました。私の車に最初に乗ったSんちゃん(Y崎君)はバンドのBをしていることや、日々の生活のこと(?)について語ってくれました。2年生とはよく部室やその他で話すけれど、1年生のことは知らないことだらけだったので、探り探り、根掘り葉掘り聞き出したかったけれど、その時はまだ本心は聞き出せませんでした・・・。
お昼に天丸山に到着して12時半に登山を開始しました。10月の後半だけあって森全体が紅葉していてとても綺麗でした。登山道は比較的なだらかで、登りやすく、紅葉を楽しみながら登ることができました。途中で牧場を越えて、道に迷いながらも頂上に無事着くことが出来ました。頂上で食べるご飯はコンビニのおにぎりでもやっぱりおいしいです。登山後はもう一つの目的地でもある白糸の滝に行きました。白糸、というだけあって滝の水が糸のように何箇所も何箇所も細く湧き出していました。私たちはマイナスイオンをたくさん吸いとって、宿泊地に向かいました。
宿泊地は別荘地地帯の中にあり、マーチ達は何度も転回を繰り返し、予定よりも少々遅れて到着しました。宿泊地に到着後各自でお菓子を食べながら疲れを癒し、ゲームをして遊びました。私とMきちゃん、Kト○、Sんちゃん、Sうちゃんはトランプをしました(人生ゲームはその他の6人が)。やっぱり大貧民は最高に楽しいです。エンペラーになっても、下克上が起こり、貧民になり、年貢を納めながらとても楽しい時間を過ごしました。また夕飯の準備はZっこけ3人組みが中心になって作ってくれました。献立はすき焼きと炊き込みご飯に、フルーチェでした。
お待ちかねのお酒タイムは1年生が3年の名前をフルネームで答えるゲームをしました。Sうちゃんは私の名前を「ぺ」と言い放ち、最終的には「あやか」と堂々と間違えてくれました。ペナルティです。Tだし君はきちんと答えてくれたのに・・・。
夜は暴露ゲームを行い、みんなの本性を知ることが出来ました。結局、3時4時までゲームは続いていきました。
次の日は浅間火山博物館へ見学に行き、その周辺を散策もしました。浅間山は雪(灰?)で白く覆われていて、紅葉の赤や黄色を引き立てていて絶景でした。散策後は昼食をとって、パン屋や雑貨屋の覘きつつ高崎に戻りました。
先輩のいない3年生中心の合宿でしたが、楽しく無事に帰ってくることができました。3年最後です。少し寂しい気もますが、来年暖かくなるのを待って、また合宿に参加したいと思います。
<浅間山について>
浅間山は,複雑な形成史をもつ火山です。黒斑(くろふ)火山(安山岩の成層火山)、仏岩火山(溶岩流と小浅間溶岩ドーム、デイサイト、約2万年前)、軽石流(デイサイト、1.3万年と1.1万年前)の順に生じ、数千年前から前掛火山が形成され、山頂部の釜山は現在も活動中。有史後の活動はすべて山頂からの噴火です。釜山の山頂火口(長径東西500m、短径南北440m)内の地形、特に火口底の深さは、火山の活動の盛衰に応じて著しく変化します。山頂火口は常時噴気が認められ、西山腹の地獄谷にも噴気孔があります。爆発型(ブルカノ式)噴火が特徴で、噴火に際しては火砕流(熱雲)が発生しやすい。1108、1783年には溶岩流も発生。噴火の前兆現象として、火口直下に浅い地震(B型)が頻発することがあります。