第1回:表計算の利用(1)
■表計算ソフトとは何か ■計算する(四則演算) ■そのメリットとは何か ■計算式のコピー・切り取り・貼り付け ■起動してみよう ■セルの選択 ■データの入力・削除・編集 ■セルの参照(相対参照と絶対参照) ■セルの移動 ■シミュレーションの実例(?) パソコンの使い方から始めて電子メール,WWW,ワープロときて,いよいよ表計算です.この4つのアプリケーションソフトがそこそこ使いこなせれば,「パソコンやってます」と周りに宣言しても大丈夫だと考えます.表計算は学生のうちはあまり馴染みがないと思いますが,社会に出たらこんなに便利なものはない,と思うことでしょう.
1.表計算ソフトとは何か
Excelを起動すると,方眼紙のようなワークシートが表示されます.この表の桝目(セル)と呼びます.セルは行の数字と列のアルファベットによって位置が表されています.例えば,図のアクティブセルは,「B2のセル」と呼びます.
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表計算ソフトとは,このセルにデータを記録し,各種処理を行うソフトです.例えば,以下のようなシーンで表計算は用いられています.
- 数値の集計
- 表・グラフの作成
- 統計関数によるデータ分析
- データベース
2.そのメリットとは何か
しかし,入力を間違えては何にもなりません.あくまでも使う人が一番大事.
- 計算を自動的にやってくれる
- シミュレーションができる
- 以前のワークシートを使いまわしできる
3.起動してみよう
【手順】
の順にボタンをクリックすると,表計算(エクセル)が起動します.
- 「スタート」
- 「プログラム」
- 「Microsoft Office」
- 「Microsoft Excel」
4.データの入力・削除・編集
能書きよりも,実際に使った方が理解は早い,ということで,架空の販売データを使って表計算ソフトを使いこなしてみよう.データのダウンロードはこちらをクリックして入手して下さい.
ファイルをダウンロードしたら,Excelでこのファイルを開きます.↓こんな感じ.
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このサンプルを使って表計算の仕組みに慣れてもらいます.
4-1.データの入力
セル上で入力し,「Enter」キーを押します(そのまま上書きすることになります).数字,計算式(後述)は必ず半角英数で入力のこと.
4-2.データの削除
セルを選択し,「Delete」キーを押します.
4-3データの編集
「F2」キーを押し,入力・編集領域で編集後,「Enter」キーを押します.
4-4.実際にやってみよう
サンプルを見ると気がつくかもしれませんが,C14〜G14の行は0が1つ足りません.修正しましょう.
5.セルの移動
使っているうちに気がつくとは思いますが,表計算はマウスよりもキーボード操作の方が早く作業ができます.キーボードからの操作によってセルを移動する方法もぜひ覚えて下さい.
5-1.セルの移動
上下左右の「矢印キー」でセル1つ移動します.
5-2.端点への移動
「End」キーを押してから矢印キーを押すと,その方向にある連続する入力済みセルの端点まで移動します.これは非常に大きな範囲指定を行う際には大変便利です.
その他,「Home」キーを押すとその行の左端に,
「Ctrl」キーを押しながら「Home」キーを押すと「A1」のセルに移動します.
6.計算する(式の入力)
いよいよ表計算ソフトらしくなってきます.
6-1.計算式のルール
例えば,
- 計算をするとき,式を入力するときにはかならず「=」で始めます.
- 入力は半角の英数を用います.
- 四則演算の記号は「+」「-」「*」「/」を用います.
A B 1 10 15 2 12 10 3 15 12 4 12 15 5 において,「A5」にA1からA4の合計を計算するときには,A5のセルに
- 「=10+12+15+12」 あるいは,
- 「=A1+A2+A3+A4」
と入力します.「Enter」キーを押すと計算結果がでます.つまり,(1)普通に数字を入力するか,(2)数字が入っているセル番地を用いるか,の2通りの方法があります.(1)は普段(紙と鉛筆)と同じですが,Excelでは(2)のセル番地での計算を基本とします.
また,かっこをつけることで,計算の優先度が決定します.この辺りは普通の式の計算と同じルールです.
・おまけ,べき乗(2乗,3乗)は,「^2」,「^3」と表記します.
6-2.実際にやってみよう
- サンプルのセルC9〜G9などには合計が入るようになってます.
- また,大阪の製品Aの行にはデータが無いので,全国合計から東京の分を引くことで求めてみましょう.
- Hの列には平均が入るようになってます.東京と大阪の平均を求めましょう.
7.計算式のコピー・切り取り・貼り付け
7-1.計算式のコピー・切り取り・貼り付け
例として,「B5」にもB1からB4の合計値を計算するとします.いちいち式を入力するのは面倒です.同様の処理を行っていたA5のセルをコピーすると,きちんとB1からB4までの合計が計算できます.
このように,表計算では,セルの中身(数字)だけではなく,計算式もコピーできる.
僕はこれを始めて見たとき「こんな便利なものがあるのか」と,とても感動しました.
【切り取り】:
切り取りたいセルを選択し,メニューの「編集(E)」から「切り取り(T)」を選びます.次のボタンをクリックしても良いです.![]()
【コピー】:
コピーしたいセルを選択し,メニューの「編集(E)」から「コピー(C)」を選びます.次のボタンをクリックしても良いです.![]()
【張り付け】:
コピー,または切り取りして,次に内容を貼り付けたいセルをクリックし,指定した後で,メニューの「編集(E)」から「張り付け(P)」を選びます.次のボタンをクリックしても良いです.![]()
7-2.実際にやってみよう
サンプルにおいて,
を計算式のコピーで計算してみよう.
- 全国の製品毎の売上高
- 全国の売上高の平均
8.セルの選択
コピーや切り取り,貼り付けを行なうセルはまとめて選択することも可能です.
8-1.連続するセルの選択
マウスでドラッグ,もしくは,「Shift」キーを押しながら,矢印キーを押します.8-2.連続していないセルの選択
連続していないセルの選択:「Ctrl」キーを押しながら,マウスで,クリックします.
9.セルの参照(相対参照と絶対参照)
9-1.とりあえずやってみよう
ここは結構重要な概念を理解してもらうところです.ですが,その前に,以下の図の部分を計算してみましょう.
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1999年度の売上高予想を行ないます.成長率は1998年度より5%成長すると見込まれています.成長率はすでにセルK3に入力されているので,これを利用します.
例えば,セルK6には東京のA製品の予測値が入りますが,この計算式は,
=G6*(1+K3)
となるはずです(受講生の皆さんは半角で入力してね).ではこれをコピーして,製品Bと製品Cについても予測値を出してみましょう.
正しい答えにならないはずです.製品Bは98年度と同じ数値,製品Cに至っては「#VALUE!」という表示になりました.これは成長率の数値の参照が誤っているためです.
9-2.なぜ間違ったのか?〜相対参照と絶対参照
Excelでは基本的にセルの参照(関数による引数など)には相対的な位置で処理されます.つまり,「今のセルからどれだけ離れた位置にあるのか」という表現を内部で行っているのです.
また例を用いて説明すると,合計を計算したセルA5の内容は「自分の上4つのセルの合計を計算せよ」という命令が入力されていることになります.したがって,これをB5にコピーしても,A1からA4の合計ではなく,B1からB4の合計が計算される訳です.
A B 1 10 15 2 12 10 3 15 12 4 12 15 5 このような参照方法を相対参照と呼んでいます.
一方,サンプルの方では,成長率を入力したセルK3の参照もコピーによって動いてしまいました.
コピーによって動いてもらっては困ります.したがって,セルK3だけは具体的にセル番号を命令の中に加える必要があります.これが絶対参照の考えです.
セルK3を絶対参照で表現すると,「$K$3」となります.したがって,セルK6に「=G6*(1+$K$3)」と書いておけば,コピーした時に正しい計算ができるはずです.
ちなみに,「k$3」と書くと,縦方向のみ絶対参照,「$k3」と書くと横方向のみ絶対参照になります.
9-3.実際にやってみよう
関数に加えて,相対参照と絶対参照をうまく使い分けることができれば,表計算の操作は合格といえます.
10.シミュレーションの実例(?)
絶対参照を使って1999年の予想売上高が計算できたら,成長率が入力してあるセルの数値を変更してみて下さい.
予想売上高も変化しますね.
このように表計算ソフトは計算式が入力してある場合,参照しているセルの内容が変更されると直ちにそれを反映した結果が出ます.
便利だと思いませんか?
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